「フジファブ」志村追悼番組 「5年前」と変わったこと

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FACTORY>フジテレビ系列の番組FACTORYは音楽番組には珍しく、ライブを収録したものをそのまま放送している。ライブ主体ということもあり、普段、地上波テレビに出演をせず、ライブを中心に活動しているアーティストも数多く出演している。

2004年と09年に登場

   日本のロックバンド・フジファブリックもそういった『ライブ中心』のアーティストだ。フジファブリックはこれまでに2回ほどFACTORYに出演した。2009年にも出たのだが、その年の12月、ボーカルの志村正彦が死去した(享年29)。

   その志村の死を悼んで、FACTORYでも志村正彦追悼番組が放送された。追悼番組とは言っても、非常にシンプル、出演した04年と09年のライブを再編集したものである。しかし、ここから彼の、彼らの変化を大きく読み取ることができる。

   いちばん変化した点は、やはり観客の『ノリ』が違うことだ。04年に出演した時はメジャーデビューした年ということもあり、観客は今ひとつ盛り上がりに欠けている。一番前の客でも寝ている人がいるほどだ。

   しかし、09年に出演したものを見てみると、多くの人が拳を挙げて、全身で音楽を楽しんでいる。彼らが5年間で得たファンの数、そして質の変化には驚きを禁じ得ない。

「技術」だけでない変化

   また、彼らの演奏にも大きな変化が見受けられる。もちろん5年も(結成自体は10年近くになるが)演奏していれば、演奏技術が向上するのは当たり前といえばそうである。筆者がここで言う「演奏」とはライブとしての演奏力だ。

   04年の彼らは自分たちのなかで音楽を広げていて、なかなか観客にそれを放出することに目が向いていない。観客を盛り上げることもしない、淡々と演奏する。09年はどうだろうか。観客へ音楽を放出し、盛り上げ、彼ら自身も楽しそうにやっている。どちらが正解ということは言えないのだが、こういう演奏が観客のボルテージを上げているひとつの要素だろう。

   ライブは『ライブ』であり、テレビで一部を切り取って放送するものではない、が筆者の持論だ。しかし、テレビを見て、変化に大きく驚くことも多い。だからこそ、彼の、彼らのこれからが非常に楽しみであったのだが。<テレビウォッチ

YUKK

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