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五輪同行役員数とメダル 「日本111人 韓国37人」の意味

テレビウォッチ>バンクーバー五輪の選手団が3月2日、帰国した。

「国から予算を」

   7人のメダリストと橋本聖子団長が都内のホテルで記者会見し、貴重なメダルを得たうれしさと内容は異なるようだが悔しさが入り混じった感想をそれぞれ語った。

   番組では、現地で取材をし、選手団と一緒に帰国した田中大貴アナがさっそく取り上げたのが、バンクーバー五輪の総括。

   とくに、派遣された選手団・役員の陣容をめぐる日韓の対比。対照的な陣容に驚いた。

   田中が日韓の対比を取り上げたのは、橋本団長が記者会見で次のように述べた『反省』から。

   「韓国は脅威的な伸びがあったと思います。少数精鋭と言いますか、すべての選手がメダルを取る可能性がある選手が多かった。国としてしっかりした体制でやり、自分たちのやるべきことがしっかり見えていることが大きな違いだった」

   目標のメダル10個に半分しか届かなかったのだから当然の反省といえる。ただ、番組では触れなかったが、こうも述べた。

   「選手の頑張る心を引き出す環境をいち早く整備するべきだ。そのためにも国から予算をいただきたい」

エコノミークラス

   しかし、橋本団長のいう韓国の少数精鋭は選手ばかりではなかった。田中が番組で指摘したのは、派遣された選手団・役員の陣容の違い。

   日本の選手団94人に対し韓国はほぼ半分の45人、日本の役員111人に対し韓国は3分の1の37人。これで韓国は金6、銀6、銅2、合計14個のメダルを獲っている。

   派遣された選手の数よりも、役員の数が多いのは一体どういうことか。これで予算が足りないというのもおかしい。

   キャスターの小倉智昭が「昨日、帰国したほとんどの選手は(飛行機の座席は)エコノミーだったでしょう」。これに田中が「行く時もエコノミーだったそうですよ」と。

   くっ付いていった役員は、さてどんな座席に座ったのか……小倉はさらに「国としてどういう体制を整えるか、メダルメダルという以上、大切なこと。アテネ五輪の時は20時間ぐらい乗っていたのでしんどかったと思う。チャーター機を出すとか、おカネの使い方が変ですよね」と。

   昨2009年、鳴り物入りで行われた事業仕分けに記者会見で反発したJOC関係者の対応を思い出す。JOC責任者の総括も聞きたいものだ。