2024年 4月 20日 (土)

気持ちいいぞ!堀北真希 チープ感を吹き飛ばせ

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

特上カバチ!!>行政書士・住吉美寿々(堀北真希)の勇ましさが気持ちいい。もっとも、「タムラァ!」と怒鳴られて、容赦なく頬を張られ、すねを蹴飛ばされる行政書士補助者・田村勝弘(櫻井翔)にしてみれば、たまったもんじゃないだろうが。資格を持った行政書士と、まだ合格していない補助者とでは、ずいぶん「身分差」があるものなのね。あ、単に住吉が乱暴で田村がドジなだけか。

ガビーン

   コミック「特上カバチ!! カバチタレ!2」が原作だが、「カバチタレ!」は2001年にも一度ドラマ化されたことがある。あの時は、田村は女で、常盤貴子が演じていた。行政書士の方は深津絵里だったが、今回の堀北ほど気が強くなく、もっと抜けていて、かわいかったように思う。

   「弁護士もの」は数多くあるが、「行政書士もの」はめずらしい。その意味では、行政書士の仕事を広く知らせる効果があるかもしれない。就職難の今、この資格を取ろうとする人がいちだんと増えるかも。「法律はあなたを許しませんよ!」という決めぜりふもカッコいいもん。

   コミックを意識してか、ショックな場面でいきなり背景の色が変わったり、大きな飾りテロップが「ガビーン」という感じで出たり、いろいろ画面処理がされている。

テーマはシビア

   それからもうひとつ、番組の終わりに櫻井や堀北が視聴者に電話をかけ、電話に出た人に賞品が当たるというコーナーがあるのも、テレビドラマでは新機軸だ。録画しておいて、後でCMをとばして見る人が増えているのに対する苦肉の策だろう。これらには賛否両論あるようだが、さまざまな試みがあってもいいと思う。

   そんなわけで、視覚的にはチープな感じもするが、扱っているテーマはシビアである。友人どうしの金の貸し借りで双方が苦境に陥った中年男、突然解雇されて切羽詰まったシングルファーザー、夫に借金をかぶせられ逃げられた妻、脱サラで始めたレストランが行き詰まった甘ちゃんサラリーマン等々、そこらに転がっていそうだけど深刻な問題ばかり。

   あれ、どこかで見たような、と思ったら、やっぱりあの「ナニワ金融道」の青木雄二が原作の監修をしてたのね。ドラマ「ナニワ金融道」の中居正広はじつによかったな。中居くんの代表作のひとつだと思う。くれぐれも青木雄二がいなくなったのは惜しい。<テレビウォッチ>

カモノ・ハシ

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中