2018年 7月 23日 (月)

意表つかれた NHKマグロ番組の冒頭

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<テレビウォッチ>番組冒頭、異変が起こった。いつも重々しく、視聴者を威圧するかのように口を開くナレーターが、いきなり叫びだしたのだ。「食いねえ、食いねえ、スシ食いねェ!」。そのまま例の歌を唄いだしそうな勢いである。

クロマグロ問題

   ナレーター、唄うかわりに言うことには「スシの主役といえばマグロでぃッ!」。よく聞けば、その江戸っ子風口調には、かすかなためらいの気配。そして「そのマグロにいま厳しい目がそそがれています」と言うときには、いつもの厳めしい語り口に戻っていた。チャンネルを間違えたのではなかった。

   以上が、今回の放送「どうなる?クロマグロ」のつかみである。筆者的には、かなり意表をつかれたのであり、同時にこの日1番楽しめたハイライトであった。あとの部分は蛇足というか、刺身のつま程度でしかないが、紙幅の都合上もあり、すべては割愛しないことにしたい。

   ワシントン条約国の会議で、大西洋のクロマグロ取引禁止が俎上に載っている。「日本にとっては厳しい状況」(NHK経済部記者)だ。「(取引禁止が)採択されると、食卓にはどんな影響が?」と聞く森本健成アナ。

完全養殖に注目

   「大西洋クロマグロに限れば、日本で消費してるマグロ全体の5%程度。しかも国内には1年分の在庫がある。取引禁止が決まっても、ただちに大きな影響が出るという見方は少ない」(同記者)。が、インド洋マグロなども減少しているので、今後規制がどんどん広がっていく懸念はもちろんある。

   「そうしたなかで、クロマグロを保護しながら、将来も食べ続けることができるようにするには、どうすればいいんでしょうか」と森本。これは、いつもの、あまり芸のない自問自答型・耳キャッチャーである。答えは問いのすぐあとにやってくる。やはり養殖、正確には「完全養殖」が注目されているのだ。

   近畿大学の養殖の取り組みについては、最近マグロ規制と一対のようにして、あちこちで取り上げられてるのでネタとしての新味は全然なかった。ただ、今回のそれは映像、画像がけっこう豊富に載っていて、時間的に凝縮感があったのが救いだった。

ボンド柳生

* NHKクローズアップ現代(2010年3月16日放送)

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