2018年 7月 21日 (土)

S-1賞金1億円 「高すぎる。不愉快な人も」

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<S-1バトルグランドチャンピオン2010>優勝賞金1億円のお笑い番組。ソフトバンクの主催だ。S-1月間チャンピオンに敗者復活組などを加え16組が参加し、初代王者を目指した。

優勝はNON STYLE

   3グループに分かれ、それぞれのグループの勝者が決勝に進んだ。ネタの披露の仕方は、生で演じても録画でもよいというものだった。生でみせるのは大変なので不利だ。勝ち残ったのは、浅越ゴエと陣内智則、NON STYLE。勝負は、携帯電話からの投票数が多い組が勝ち、というもの。放送と通信の融合とやらを意識しているのだろうか。

   決勝3人への投票合計は70万近かったように記憶している。結局、NON STYLEが優勝し、1億円を手にした。1億円とは常軌を逸した額だ。各組が披露した3分ネタは、NON STYLEを含め特に練り込まれたものではなかった。M-1やR-1など、どこかで見たようなネタが多かった。これで1億円はいくらなんでもやり過ぎじゃないか。素晴らしいネタと熱演で「ああ、1億円もらえて良かったね」といえるような出来ならまだしも、とてもその領域には達していなかった。

   しかも今のご時世を考えると、仕事が見つからずに困っている人がたくさんいて、海外では大きな地震の被害で困っている人たちもいる。そうした人たちにこの1億円を使えないのか、という気持ちの方が先にたってしまい、とても勝者を祝福する気になれない。「夢があっていいね」というレベルの話ではなく、不愉快に感じた人も少なくないのではないか。

芸人に「甘え」生じないか

   審査方法にも疑問がある。審査員ではなく一般の人が判定する、というのは多いに結構だ。しかし、ケータイ投票というのはしっくりこない。投票時間は限られているとはいえ、本当に対象の全員をみた上で判定しているのだろうか、と疑問に思ってしまう。どうも公平ではない気がする。これが放送と通信の融合だ、というのならくだらないし噴飯ものだ。

   さらに芸人をダメにしてしまわないか心配だ。芸人は、苦労しながら自分たちの芸に日々磨きをかけていかなければ堕落する。それなのに、たった数分のがんばりで1億円も手にしてしまうと、どんなに気を引き締めても、どこか「自分たちの笑いは、今のままで1億円の価値がある」という甘えが出てきてしまうのではないか。

   賞金1000万円でも如何なものかと思っていたが、1億円はいくら何でも高すぎる。反対だ。お笑い界のためにならないと思う。(テレビウォッチ)

      ケータイの 威力みせられ 芸しぼむ

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