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菅VS亀井の「子どものケンカ」 それでも鳥越「国民にプラス」

<テレビウォッチ>菅財務相、亀井郵政担当相とも鼻っ柱が強い方だ。言い合いを始めればどちらも後には引かない性分に見える。テレビ出演中にそれが露わになった。

リーダーシップ

   問題になっている、ゆうちょ銀行への預け入れ限度額の数字を、郵政担当相は財務相への電話で言ったとし、片方は聞いていないと譲らないのである。まるで「子どものケンカ」(鳥越俊太郎、松尾貴史)。第一、こんな大事な件は「電話でなくて会って話すべき」(赤江珠緒)だろう。

   吉永みち子は「内輪話を道路の真ん中で、テレビに向かって全国に伝えるみたいなもの。怒るよりも、情けない。よその国のことなら笑っていられるけど……。この方たちが船頭をつとめる船に私たちは乗っていて、どこに連れて行かれるか分からない……この国で老いることが重く感じられてしまう」と嘆く。きょう(3月29日)からコメント陣に加わった田中喜代重(弁護士)によると、吉永は最近、還暦を迎えたとのこと。

   これに対して、鳥越が異論を挟む。「自民党時代には表に出てこなかった意思決定までのプロセスが出てきている。国民も一緒になって考えるチャンスが生まれて、国民にとってプラス」と評価する。もっとも、「最終的には結論を得なければいけない。結論を導く人、総理大臣ということになるが、そのリーダーシップがちょっと足りない」と付け加えるのを忘れなかった。

   「ちょっと」なんてものでなくて、大分、足りないことが「『閣』分裂」(番組がつけた見出し)を招いているように思える。

   明日は郵政問題に関する閣僚懇談会が行われ、明後日までには普天間移設の政府案をまとめる予定で、「鳩山内閣にとって正念場」(赤江)だそうだ。どんな指導力を見せるのか。