2024年 4月 25日 (木)

ソウルの桂銀淑が語った 覚せい剤「優しい」導入部

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<テレビウォッチ>半年前から交渉していたと言い、しかもソウルまで飛んだのだから、かなりの思い入れを感じさせる。高村智庸リポーターが、桂銀淑(ケイウンスク=48)の独占インタビューを行ったのである。

「大きい代償」

   彼女は2007年12月、覚醒剤取締法違反で逮捕され、懲役1年6か月執行猶予3年の判決を受けた。日本有線大賞グランプリ受賞、紅白歌合戦7年連続出場の歌手が、「転落」以来、およそ2年半ぶりにカメラの前に姿を現したわけである。

   「芸能界に出入りしていた、悪さを感じさせない、優しい人から、『元気が出るよ』と勧められた」のが覚醒剤を始めたきっかけと言う。借金トラブル、所属事務所の問題などスキャンダルを抱え、精神的に追い詰められた時期だったらしい。やがて依存するようになり、「飲んだり、吸ったり」した。

   日本から身ひとつで韓国に帰った彼女は今、母親(85)と2LDKのアパートに住んでいる。日本有線大賞グランプリなどのトロフィー以外の荷物は日本のマンションに残したままだという。そして「日本に行きたい」と話す。

   番組が用意したステージで、彼女は久しぶりにハスキーな歌声を披露する。たった1人で聴いた高村は「姿も声も当時のまま。変わっていない。目の前で歌ってくれて涙が出た」と、至福の時を過ごした感激ぶりを隠さない。

   彼女の歌が大好きだったという吉永みち子は「クスリに手を出すことは、これだけの才能を葬ってしまう。すがりつきたい人に、優しい顔をして敷居を低くして忍び寄ってくる怖さ」とコメントした。

   「外国人の場合、薬物犯罪で有罪判決を受けると、日本に再入国することは難しい」(ナレーション)そうだ。「覚醒剤により失った代償は、あまりにも大きかった」(同)。

   役得取材に恵まれた高村には、彼女がソウルでの生計を何で立てているか、ぜひ聞いてほしいところだった。

文   アレマ
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