石原さとみの髪型・化粧で 「奈良の大仏」ぐっと身近に

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   <大仏開眼>NHK大阪放送局が作っている「古代史ドラマスペシャル」の第3弾。2001年の「聖徳太子」、2005年の「大化の改新」に続くもの。今2010年は平城京遷都1300年にあたるというので、奈良は大いに盛り上がっているらしい。建物の復元もだいぶ進んでいるようだし、行ってみたいな。

遣唐使の活躍

   東大寺の大仏は修学旅行で行ったきり。はるか昔だし、友だちと騒ぐのに忙しく、あんまり覚えてない。ただ、「都でこんなりっぱな建物や仏像を作っていた頃、われらが先祖、板東の農民は税を取られて粗末な暮らしをしてたんだろうなあ」と思ったっけ。

   今にして思えば、当時の武蔵野などはただのススキっ原、税を取れるような人間はほとんどいなかったかもしれない。なにせ、この時代には、日本の人口は全部で500万人くらいしかいなかったのだ。福岡県1つ分。

   そんな時代に、よくはるか長安まで遣唐使を派遣したものだ。古代の人って海の向こう側と、いま考えるよりずっと強く繋がっていたんだね。

   天平6(734)年、17年間の留学を終えて日本に帰る吉備真備(吉岡秀隆)と僧・玄昉(市川亀治郎)。吉岡秀隆は下がり目、下がり眉で、いつも困ったような顔をしているせいか、真面目で気弱という役が定番。後編で、したたかな政治家への成長ぶりをどう見せてくれるか楽しみだ。亀治郎が権力志向の生臭坊主を憎々しく演じている。

権力闘争や財政不足…

   当時の服装や町の様子など、時代考証がたいへんだっただろう。高松塚古墳の絵のような女性の服装が楽しい。光明皇后(浅野温子)や阿倍内親王(石原さとみ)の髪型や、顔に花をペイントした化粧もかわいい。時代劇というとほとんど江戸時代、たまに戦国時代、というのが普通。私のようにあんまり歴史を知らない者には、こういうふうに古代を再現してくれると歴史がぐっと身近になる。

   後編ではいよいよ大仏建立だ。唐で身につけた徹底した合理主義者である真備。疫病で民は疲弊、財政は困難を極めるなかで、非合理の極致ともいうべき大仏建立に国力を注ぎ込むようになっていく過程に、ドラマとしての説得力があるかどうか。

   民の困窮と財政不足のなかでの熾烈な権力闘争、という構図を見ているうちに、つい、いつの世もあんまり変わらないんだなあ、という思いがわく。人口は25倍にもなったのに。

カモノ・ハシ

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