タイムリーなテーマは買えるが、檀れいを綺麗に撮りすぎ

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「八日目の蝉 第3回」(NHK) 2010年4月13日 22時~

   現実にひんぴんと実の親による幼児虐待事件が起こる。親以外頼れる相手がいないこの世で、飢餓に置かれたり折檻で殺され行く幼子(おさなご)の絶望はいかばかりだろうか。胸が潰れる。その親たちは法律で人権(!)が保護され、遠からずシャバに出てくる。
   このドラマはテーマがタイムリーである。親による虐待事件が頻発する中で、血の繋がらない母子間の愛情物語を描く。不倫相手の子供をさらい、逃げて逃げて、エンジェルと呼ばれる女ばかりのいかがわしい駆け込み集団に辿りついた主人公・野々宮希和子(檀れい)が、そこで様々な過去ある女たちと出会う。
   3か月の子を殺し逃げてきて、今は組織のボス格にのし上がり、「男はみんな悪魔だ」と叫ぶ女、17歳で妊娠して逃避してきた少女、離婚後男の子を元亭主に取られた女。かつてのY会を髣髴とさせる風景である。少女の親が迫ってきたことからメディアの餌食となり、テレビに顔を映され希和子はまた逃げ出さねばならなくなる。
   初回に、成人した娘(北乃きい)と収監された希和子の姿が映ったので、結局捕まるのだろうが、この映像まみれ、ワイドショーまみれの日本で、幼児連れの希和子が直ぐ見つけられないのには多少違和感がある。また美人の檀れいを綺麗に撮らねばならないとのシバリがあるのか、逃走中も希和子はセット仕立ての様な髪型でこれまたリアリティがない。テーマ性(原作・角田光代)は買うが。

(黄蘭)

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