「事業仕分け」 派手な場面だけ放映は止めるべき

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「事業仕分けに関する報道」(各局)2010年4月25日、26日、27日

   筆者の家族が、行政刷新会議が主催する第2弾事業仕分けで仕分け人を務めている人の話を聞いてきた。特にテレビは報道の仕方が偏っているという。第1弾の時には、蓮舫議員の「2番じゃだめなんでしょうか」という詰問シーンばかりが繰り返し放送されて彼女への批判が噴出したが、それ以外にも山ほどやり取りがあったにもかかわらず、テレビは美味しいところしか電波に乗せないのだ。
   また、その仕分け人が言うには、1番熱心なのは公明党で、会場によく詰めているらしい。前の政権の時から公明党が主張していたのに自民党は官僚とのしがらみで実現しなかったからだという。テレビを見ているだけではこういう実情はさっぱりわからない。
   情報の1部分だけを使うテレビでは全体像が正確に伝えられない。エレベーターの中で記者が、あたかも犯罪人に対するような詰問をしていたが、逃げる官僚をカメラで取り囲む図はスリリングでも、果たして事業仕分けの報道として不可欠なものかどうか疑問だ。
   批判に懲りた仕分け人が今回はソフトになったとメディアが煽っている。言葉遣いや態度よりも問題は仕分けの中身だ。スタジオでレポーターが、ボードに書かれた仕分け内容の数字を叩いてある程度の説明はしているが、これはつけたり。視聴者の頭に残るのは、激しいやり取りや追いかける場面なのである。1種の情報操作とも言えなくはなく、派手な場面だけ放映するのは止めるべきである。

(黄蘭)

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