2018年 7月 21日 (土)

下町らしい臭い……こしらえがうまい

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「新参者 第2回」(TBS)2010年4月25日21時~

   1回目の視聴率が20パーセント越えになったので舞い上がったTBS、「高視聴率御礼 初回再放送」などと昼間にみっともないことをやった甲斐もなく、2回目は急降下の15%止まり。最低でも4、5回は様子を見るのが常識で、その余裕もないのが落ち目局の哀れ。
   ま、それはともかく、東野圭吾原作、下町が舞台、主演は阿部寛、他にも主役級の市原悦子、香川照之、寺島進、黒木メイサ、三浦友和、原田美枝子、夏川結衣らがぞろぞろ出ていて、一見豪華絢爛なドラマである。翻訳家の峯子(原田美枝子)が絞殺死体で発見されて事件が動き出すのだが、1、2回を見たところでは、毎回怪しい人間関係が追及されるが犯人ではなかったとなる。つまり、通奏低音で真犯人の謎解きが続きながら、各回では周辺の挿話が完結する。
   小道具の使い方がうまい。いかにも下町らしい人形焼だとか煎餅だとか、産地こだわりのワサビだとか。そこに新参者の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)の、あの射るような眼光がそそがれると、つい平凡な市井のミステリーが、何か特別な物語であるかのような期待感を見る者にもたせる。割に出来のよい作品が出揃った今クールの中でもユニークな1作といえる。続けて見てみたい。
   複雑な登場人物も面白いが、ドラマの一方の主役は日本橋署界隈の街そのものでもあり、毎度連ドラでお馴染みの歩道橋やウォーターフロントが登場しないだけでも助かる。音楽(菅野祐悟)もいい。

(黄蘭)

採点:1.5
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