2024年 4月 25日 (木)

テレビ製作現場はおばちゃんたちをナメていると痛感

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   寄せ集めの新米ADだらけで5日間新番組の生放送をする。考えただけで恐ろしい。

   怒涛の「軽井沢朗読館オープニングセレモニー公演」のゴールデンウイークが終わった。乾燥したさわやかな風が吹く軽井沢とは打って変わり、東南アジア並みの蒸し暑い東京に帰ってきた今、ちょいと放心状態。

中年女性集団が成功させたイベント

   公演はおかげさまで連日立ち見が出る満員御礼。坂田明氏の空間を切り裂くサックスで幕を開け、おおたか静流氏のライブ、森林の中という立地を最大限に生かした鯉沼廣行氏の篠笛演奏、さらにはチェンバロ奏者小澤章代氏の古楽器による室内楽や無言館館主の窪島誠一郎氏と詩人の正津勉氏の対談という盛りだくさんな内容。そして最終日は高樹のぶ子氏と小池真理子氏による、ずばり「恋と文学」というサブタイトルが付けられたトークセッションで幕を閉じた。木々のざわめきと小鳥たちのさえずりとともに聞く朗読ライブは、小説の世界へ観客の皆さまを引き込んでいく奥深さがあった。

   大成功に終わったイベントを支えたのは、知人、友人で組織されたおばちゃんたちによるボランティアスタッフ。素人集団で大丈夫かと誰もが心配したが、そこはおばちゃんパワー。

   どうも45歳以上の女性は、同年代の男性よりも集団に早く馴染み、これまで培ってきた人間力を発揮するらしい。これがおじさんたちばかりでは、互いの肩書きや会社生活からなかなか抜けきれず、おばちゃんたちのようにはいかないだろう。

   おばちゃんたちの怖いもの知らず、旺盛な好奇心とイベント参加という転嫁による自己実現、ゆるぎない自負という様々な思い、そしてなによりも豊富な人生経験に裏打ちされた集団生活内での知恵が、素人集団でもイベントを成功に導けるものにした。

   そんな働き者のおばちゃんたちとワイワイやっていたおかげで、普段の生活「おばちゃんのためのテレビ番組作り」が間違っていたことに気がついた。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中