2018年 7月 21日 (土)

型破り検視官・内野聖陽が見事! 好評につき第2シリーズ放送の納得

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臨場(テレビ朝日系水曜)>なによりも内野聖陽の存在感と演技の確かさが大きい。内野が演じる倉石義男は「終身検視官」の異名をとる警視庁刑事部鑑識課検視官で、階級は警視でベテランなのだが、上司の命令でも間違っていると思えば平気で無視する一匹オオカミ、上層部からは疎まれている。

死体が浮き彫りにする現代社会

   はじめは自殺や事故死と見られた事件が殺人だったり、逆に殺人と思われたが事件性がなかったりと、倉石の臨場(事件現場での初動捜査)によって捜査刑事の思い込みが覆され、事件が解決していくという『逆転』がドラマの見どころだ。

   倉石は18年前の通り魔事件で妻を亡くし(横山秀夫の原作では離婚)、妻の趣味だったガーデニングや野菜づくりが楽しみという半面、大酒飲みで毎晩飲み歩く型破りの一面も持つ。適当にシャイで適当にひねくれ者、それでいて優秀という中年男を内野は細かく演じ込み、ていねいに作り上げている。さすが、いま最もチケットが取りにくい「文学座」人気役者の実力である。

   臨場は昨年4月から6月までワンクール放送され、それが好評だったので今回のアンコールとなった。松下由樹の検視補助官、渡辺大の後輩、高嶋政伸のライバル、益岡徹の上司らが内野の脇を固めているが、実は内野だけで半分ぐらい見せてしまうドラマだ。それほど内野が魅力ある役を見事に演じている。

   しかし、このドラマに多くファンが付いて、第2シリーズの制作となったのは、内野の演技、ストーリーの面白さ、謎解きの巧みさだけではない。検視を通して、犯罪・事件の裏のある希薄化する人間関係、分化が進むに社会、地域崩壊など、時代の背景が浮き彫りにされるからだ。社会派サスペンスの臭いを感じさせるところも、人気の理由といえるだろう。久しぶりに大人が見て面白いミステリーものになっている。

      死に体の  鳩ちゃんは見ない  検視官

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