三宅裕司が伊東四朗「てんぷくトリオ」から盗んだ演出手法

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   こころの遺伝子は西田敏行、黒崎めぐみをメインパーソナリティに、ゲストが人生で大きな影響を受けた「運命の人」を紹介し、その人からどのような影響を受けたのか、影響を受けた言葉などをテーマにトークを繰り広げる。

台本に沿ってとことん稽古

   今回のゲストは俳優の三宅裕司。彼にとっての運命の人は伊東四朗だ。三宅は自身の劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」の芝居を考えるとき、伊東が組んでいたお笑いグループ「てんぷくトリオ」の演出手法を参考にした。その手法というのは徹底した台本作りと稽古である。漫才やお笑いの台本は、普通、台詞が書かれているだけで、その台詞をどうしゃべるかは、それぞれの芸人の裁量にかかっていて、とくに表記はない。

   しかし、てんぷくトリオの台本は違った。台詞をしゃべる時の表情や口調までひとつひとつ丁寧に書かれていた。芸人はその台本どおりに演技をする。決められた役を決められたとおりに演じることを要求されるのだ。そのために徹底的に稽古をする。

   そういった劇は型にはまってつまらないようにも思える。しかし、活字で書かれていて面白ければ、絶対に舞台でも面白い、そう三宅は考える。テレビの世界ではアドリブ芸が重要視され、緻密に計算された芸が停滞した時期もあったが、伊東を中心に伊東四朗一座を結成し、その舞台は絶大なる人気を博している。

   三宅裕司は伊東四朗からもらった言葉があるという。

   「好きにやっていいんだからね」

   この言葉はかつての三宅と今の三宅では違った意味合いを持っている。昔はその言葉通り、相手が誰であろうと自由に自分自身のやりたいようにやることと理解していた。しかし、今は自分自身がやりたいようにやりながら、確固たる喜劇を若い人に継承することだと思う。この違いは三宅が喜劇・演劇界での立場が変わったことを示す。次に受け継ぐ人は誰なのだろう。

YUKK

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