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京急「蒲田駅通過」 利用客便利でも、地元は「カネだけ出させといて!」

   きのう16日から切り替わった京浜急行電鉄・羽田線の新ダイヤで、蒲田駅に停車する電車が少なくなった。停車しないと羽田~品川が1分早くなるという。しかし、「開かずの踏切解消に協力したのに」と大田区と住民が猛反発している。

羽田行き特急3本が停まらず

   蒲田停車を減らすのは、羽田の国際化をにらんで、東京モノレールに対抗してノンストップの「エアポート特快」を増やすためだ。モノレールは浜松町~羽田は最速16分だが、京急も蒲田を飛ばすと16分になる。譲れない変更というわけだ。

   その結果、これまで1時間に9本あった蒲田停車が6本になった。この新ダイヤが可能になったのは、蒲田駅前の国道を高架にしたためで、大田区も事業費の一部約200億円を負担している。ちなみに、この国道は箱根駅伝の中継でいつも映し出される「開かずの踏切」のあそこだ。

   松原・大田区長は「立体交差は立ち退きなど住民の犠牲のうえにできた。このままでは、今後の事業費の負担を考え直さざるを得ない」と反発、住民も「けしからん」「憤慨している」と息巻く。

   これに対し、事業主体の東京都の石原知事は「9本の特急のうち、3本が停まらないだけ。いいじゃないか」と相手にせず、「(区長は)ごねている。蒲田駅から羽田は目と鼻の先、自転車だって行ける」と批判する。京急は「相互理解につとめたい」とはいうが、当面見直しはしない。

   加藤浩次「知事は9本のうち3本だからいいじゃないかという」

   勝谷誠彦「蒲田の人たちだけのものじゃない。新幹線で品川駅から乗る人たちのものでもある」

   テリー伊藤「羽田の新滑走路ができると、客はこれまでの1.4倍になる。その人たちにはノンストップは魅力的。その兼ね合いですよね」

   勝谷「みなさん、わざわざ蒲田に行ってあげてください。あそこにはいい飲み屋もいっぱいあるから、わざわざ行ってください」(笑い)

   品川駅は旧品川宿からずっと離れた港区にある。東海道線ができたとき、「駅なんか作ったら宿場がさびれる」と拒否したからだった。その品川駅も長いこと通過駅で、新幹線が停まるようになってがらりと変わった。

   でも、蒲田に京急が停まってもねぇ……。いい飲み屋を増やす方が先か。