2024年 3月 29日 (金)

これで新感覚? 問題も正解もまるで興味そそられない古臭さ~いクイズ

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<新感覚ゲーム クエスタ(NHK木曜夜)>これのどこが新感覚というのだろうか。企画に斬新さはないし、問題もつまらない。時代感覚から大きく遅れたひたすらのんびりとしたクイズ番組で、なんとかほめるところを探すとすれば、NHK好みの年寄りではなく、「若いファミリー世帯」を狙ったという点だけだ。

すぐ企画変更して欲しい

   お笑いグループ「ネプチューン」の名倉潤が『クエストマスター』と称する進行役で、的場浩司チームとはしのえみチームに分かれた回答者が、名倉にさまざまな質問をぶつけて正解に迫るというゲーム。的確な質問をしないといいヒントが得られないという方式が『新感覚』ということのようである。

   ところが、こんなお寒い内容、ゆるい会話で番組は進むのだ。「身近に使うものが入っているこの箱の中味は?」なんて設問があって、回答者が「1人で使うものですか」「基本的にそうです」、「雨の日に使いますか」「使います」てなやりとりがあって、正解は傘。箱の中味を当てさせるというなんの興味もそそらない仕掛けのうえ、その答えがミエミエの傘ときては、見ている方としてはバカにされたような気分になる。

   近ごろのNHKのクイズ番組はどれもはずしっぱなしだ。作りが丁寧すぎて、前に飛べないのである。なにかを教えてあげようという教養的なところが鼻につくし、視聴者がちょっと考えると答えがわかるようなクイズがいいクイズだと勘違いしているところがある。昔からそうだったわけではない。若い人はまったく知らないだろうが、かつては「ジェスチャー」という番組でクイズゲームという新ジャンルを確立したし、「クイズ面白ゼミナール」は雑学クイズの草分けとなった。でも、もうその時代ではないのに、「クエスト」はその感覚をそのまま引きずってしまっているから、古臭い印象になってしまった。こんな番組でもゴールデンタイムに放送していられるのはNHKだからだ。

   公共の電波を使い、受信料を取って、こんなレベルの放送を続けていいのか。すぐ企画変更して、早くおやめになったほうがよろしいのではないか。

      どうしても 啓蒙思想が 覗く弊
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