2024年 4月 25日 (木)

首相替えるなら「まず衆院解散・総選挙で民意問うのが筋」

   支持率の急落、社民党との連立解消と厳しくなった参院選情勢で、民主党内が大揺れだ。参院選の改選組からは「このままでは戦えない」という声があがっており、首相退陣論も公然と出始めた。

幹事長に言われて首相が!?

   きのう(5月31日)の鳩山・小沢会談はわずか5分で、鳩山首相は「3人(鳩山、小沢、輿石参院議員会長)でがんばろうと確認した」と言ったが、「続投も確認したのか」と問われて「当然であります」と答えた。

   しかし、小鳩会談はきょうも開かれる予定で、先週から3度目と立て続け。「このままだと麻生さんみたいになる」「選挙で負けて辞めるより、いま辞めた方が」といった声は、小沢幹事長周辺から多い。ただ、首相が辞めれば、次は小沢…… となるのは必至で、このあたり、成算のない言葉だけが先走りしている感が強い。

   一方、連立を離脱した社民党は、国会運営については「一緒に作ってきた法案もあり、是々非々で」というが、「不信任が出されたら?」と問われた福島党首は、「反対というのはむずかしい」。でも、選挙協力はほぼこれまで通り、とこれまたわかりにくい。

   こうした動きに、東京新聞政治部デスクでコメンテーターの金井辰樹は「支持率が下がったから首相を代えろというのは、まったく党内の事情で、国民には受け入れられないだろう。だいいち、幹事長にいわれて総理が……というのもおかしな話。政治とカネの問題もあって、消極的な一蓮托生なんだから」と言う。

   キャスターのみのもんた「選挙での民主党の評価はむずかしいですよね」

   杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)も「参院選は鳩山政権の中間評価のはずで、いまトップを替えるのは筋が通らない。替えるなら民意を問うて解散が筋……」

   焦りがあるからだろう、国会運営もひどい。郵政改革法案は先の委員会での強行採決に続いて、衆院本会議も審議1日で通過させてしまった。自民党以上の強引さは、小沢幹事長の先祖帰りにも見える。

   その片棒を担いだというので、野党はきょうにも横路衆院議長への不信任を出す予定だが、今国会ではすでに1度不信任を出しており、ひとつの国会で2度という、これも異例。金井は「学級崩壊状態」とうまいことをいった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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