鳩山内閣「自己崩壊」に追い込まれた矛盾 新政権は乗り越えられるか

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   新首相に菅直人前財務大臣(63)が決まったが、対抗馬となった樽床伸二衆院環境委員長(50)の立候補は意外な感じがしないでもなかった。民主党新代表選出、首相指名の前日の「クローズアップ現代」は、鳩山内閣がなぜ自己崩壊したのかという点を分析した。

水と油の2つの層

   番組は国谷裕子キャスターが山口二郎・北海道大学教授にインタビューするかたちで進められた。

国谷「参院選で負けるのでは、というプレッシャーであっけなく崩壊した理由は?」
山口「直接的には鳩山総理の個人的もろさ、稚拙さが引き金。加えて、政権そのものが矛盾を抱えたまま今日まできた。

   自民党と官僚が長年築いた権力の構造を、そのまま民主党が乗っ取る形での政権交代、つまり小沢幹事長が進めてきた参院選対策、利益誘導型の政策形成があった。

   一方で、政治のシステムを根本的に変えて行くという政権交代、事業仕分け、情報公開、密約の解明という民主党だからこそできたものが、水と油みたいに2つの層を成したまま続いてきた。そして、ここへきて2つの矛盾が修復できないくらい拡大したということです」

国谷「鳩山政権のいちばん大きな間違いは」
山口「取り組むべきいろんな政策課題を取捨選択して、実現すべき優先順位の高いものから順番に着手するという課題の組み立てができていなかった。いちばん難しい問題から手をつけて、時間切れでアウトになったのが鳩山政権だった。
   そして、総理一人が迷走して、周りが何もしなかったことが普天間問題で浮き彫りになった。総理の手足となって動き、情報を集め、調整するという総理を支える仕組み、スタッフをつくっていくことができなかった」

できることから手を付ける「決断力」

国谷「幹事長の影響力が大きかった?」
山口「政府与党一元化ということで政策調査会を廃止した結果、たくさんの与党議員が何もできない、活躍の場がないという不満をかこっていた。
   新しい体制の下では、全員野球、与党の政治家が総力をあげて政策を議論すること。事業仕分けもたくさんの人が取り組んで問題を掘り起こしていけばいい。与党の政治家のエネルギーを引き出して行くことが必要だ」
国谷「新代表にはどんな資質が問われるか」
山口「判断力。できることできないことを見分けて、できることから手をつけていくということ。議論の中で自分の言葉で理念を述べていく能力も必要だ。

アレマ

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