「続投」から一転「辞任」でワイドショーも振り回された1週間
2010.06.05 12:00
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<今週のワイドショー通信簿>週の前半と後半でまったく逆の話になった。社民党の福島瑞穂党首の閣僚罷免を受けて、週明けは鳩山首相がこのピンチをどう乗り切るか、野党が内閣不信任案を提出したとき社民党は賛成するのか、参院選の選挙協力はどうなるのかという話題が中心だった。
福島はワイドショーを次々とはしごして、コメンテーターやキャスターたちも「鳩山さんの命運をどう思いますか」(フジテレビ系「とくダネ!」小倉智昭キャスター)と質問、TBS系の「朝ズバ!」も福島から「小沢幹事長から選挙協力はこれまで通りという要請があった」としゃべらせている。
鳩山・小沢体制は追い込まれてはいるものの、このまま参院選に突っ込むというのが前提だったのだ。
ところが、2日水曜の「ワイドショー」放送時間中に「鳩山辞任」の速報が流れて、話はひっくり返ってしまった。「抱きつき心中」(朝ズバ!)、「ゴキゲンから一転 何があった!?」(とくダネ!)、「あの『親指突き立て』なんだったのか?」(日本テレビ系「スッキリ!!」)とワイドショーの困惑ぶりがありあり。
さらに、金曜は民主党の代表選があったが、昼過ぎの開票だったため、朝のワイドショーの時点では票数も党幹部・閣僚の顔ぶれも取り上げにくい。結局、前夜の「反小沢」と「反・反小沢」の動きを伝えるしかなかった。ワイドショーも鳩山に振り回された1週間だった。(テレビウォッチ編集部)