2018年 7月 21日 (土)

「殺人なしか」と油断していると…やっぱり海堂ミステリーは仕掛けいっぱい

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チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋(フジテレビ系火曜夜)>前作「チーム・バチスタの栄光」は、手術中に患者の死亡が相次ぐという重苦しいストーリーだった。謎解きとしては引っ張ってゆく力があったが、手術チームの中に殺人犯がいるという筋立ては、何ともやりきれない感じがしたものだ。

   今度の「2」は厚労省の変人役人・白鳥(仲村トオル)とお人好しの心療内科医・田口(伊藤淳史)の探偵コンビは変わらないものの、前作とはちょっと趣きが違って見えた。

みんな怪しい!

   「2」では殺人らしきものは登場せず、毎回、救急救命センターに運び込まれてくる患者の一人に焦点を当てる1話完結型。謎解きも、もっぱら医学上の謎だ。症状と可能性をひとつひとつ検証しながら、検査と治療を行ってゆく。実際の医療現場みたい。

   悪化する患者、必死で考え討論する医師たち、時間との戦い……。もうだめかとあきらめかけたところに、さっそうと登場して思いがけない病因を発見して、患者を助ける天才医師・速水(西島秀俊)。田口の心理カウンセリングも活躍。文字どおりの医学ドラマか?

   「あ、これはいいな、1回1回、気楽に見られて」と思ったら、徐々に海堂尊原作らしい骨太の謎が姿を現してきた。速水医師に業者との癒着疑惑、そして政治家の登場。それでも「殺人じゃないのね」と思って油断していたら、終盤が近づくにつれ、やっぱり殺人が起きてしまった。

   そもそも、白鳥と対峙する速水医師も白鳥に負けず変人、なぜかいつも棒付きアメを口にくわえている。そうこうするうちに、どうも彼自身、重い病気にかかっていて、アメもそのせいかもと何でも謎に見えてきてしまう。

   とにかく、探偵コンビをのぞく全員に多かれ少なかれ怪しいところがある。見ている方としては、それらが最後にすべて明らかにされて「あー、スッキリ」といきたいものだ。

   ただ、どうしてもスッキリしそうもないのは、経営難の病院、疲れ果てる救急救命センターの医師たち、といった医療現場の現実のようだ。

カモノ・ハシ

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