2024年 4月 25日 (木)

名古屋場所中止なら吹っ飛ぶ「チケット代、放送権料、グッズ売り上げ」80億円

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   大嶽親方、あの貴闘力がひたすら謝っていた。

「いま自分からは何もいえません」「言える時期がきたら必ずお話しします」「自分はここの人間ですから、逃げも隠れもしません」「(弟子たちの)親御さんたちが心配してますし……」

   きのう(17日)行われた相撲協会の事情聴取で、大嶽親方は野球賭博への関与を認めたといわれるが、その直後、記者たちの前で頭を下げた。かつて人気だった、あのふてぶてしさもない。顔色までが白っぽい。

相撲協会は21日に決定

   みのもんたが「あの人気者の貴闘力がねぇ」と嘆息する。

   相撲ジャーナリストの中澤潔は「協会は21日に理事会を開いて、名古屋場所をどうするか決めるが、それまではしゃべるなということでしょう。なぜスパッと公表できないのか」と批判する。

   報道では、豊ノ島の名前もあがっていて、これも事情聴取を受けたが、何もしゃべらず。しかし、野球賭博ではまだ26人もいるのだ。もし、琴光喜同様、出場辞退ということになったら、場所が成り立つまい。

   中澤が面白いことを言った。

「全員の名前を発表して、全員土俵にあげろ」

   そして、過去にあった事例を出した。昭和44年夏場所の3日目に、横綱の大鵬と柏戸がハワイ巡業のみやげにピストルを持って帰ったことが明らかになった。そのとき、元双葉山の時津風理事長が2人を呼んで、「いまお前たちがやることは、休まずに相撲をとってお客さんを喜ばせることだ」と千秋楽までとらせた。

中沢「今度の場合も、それくらいの決断をしてもいいんです」
みの「そのときの結末はどうなったんですか」
中澤「2人の横綱は、場所後に略式裁判で裁きを受けています」
みの「部屋はどうなります?」
中澤「先の(暴力団へのチケット問題の)木瀬部屋と同じに(閉鎖)すべきです。大鵬がおこした部屋を受け継いだんですけどねえ」

   ひと場所の開催で、チケットだけで45億円、グッズや放送権料、懸賞金まで入れると80億円にもなるのだそうだ。懸賞金のスポンサーにも影響しそうだという。そんな計算している場合じゃなかろうに。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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