2019年 11月 21日 (木)

治療受けても認知症悪化 医者も気づかぬ「誤診」多数

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   正しい診断を受けていないため、かえって症状が悪化する認知症患者は実はかなり多い。認知症はアルツハイマー病や脳卒中などが原因と考えられていたが、最近の研究で数多くの病気が原因となって起きていることが分かってきた。その数およそ70種類で、アルツハイマー病はそのなかの一つに過ぎない。

   ところが、見分けるのが難しいため、正しい診断がされず、適切な治療を受けていない患者が数多くいるという。「クローズアップ現代」は誤診の実例を挙げ、その実態を探る一方、始まったばかりの国の対策に立ちはだかる問題点を追った。

家族の話が手がかりに

   群馬県に住む80歳の女性。2年前にアルツハイマー病と診断された。だが、薬による治療を始めてもいっこうに改善に兆しが見えず、逆に介護する家族に暴力をふるうことも多くなった。

   悩んだ家族は別の病院に助けを求めた。診察したのは認知症の専門医で、群馬大医学部の山口晴保教授だった。

   診察の結果、女性はアルツハイマー病ではなく、レビー小体型認知症と分かった。判断の決め手は、家族が話した女性にしばしば起こる幻覚症状だった。

   アルツハイマー病は少し前のことも忘れてしまうのが特徴だが、レビー小体型認知症は幻覚症状を伴う。しかも、患者自身は幻覚を意識できないのが特徴で、家族などからの情報が重要な手がかりになるが、そうした特徴をよく知っていないとなかなか診断がつかない。「抑肝散」という漢方薬が効くケースがあることが分かっており、これを使って治療したところ、女性は幻覚を見ることもなくなり、劇的な回復をしているという。

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