極限まで完璧求めたマイケル 再現ドラマの「そっくりさん」驚き

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「独占!仰天スクープ マイケル・ジャクソン最後の真実」(日本テレビ)2010年6月25日21時~

   大スターが伝説とスキャンダルにまみれるのは洋の東西を問わない。美空ひばり然り、マイケル・ジャクソン然り。オカルト好きの日本テレビらしく、マイケル・ジャクソンの小児虐待裁判など、おどろおどろしい彼の生涯を再現ドラマとドキュメンタリーで描いた2時間。ゲテモノかと眉につばを付けながら見たが、案外まともだった。
   驚いたのは再現ドラマでマイケルを演じた俳優のそっくりさんぶりで、どこからが実写なのかわからないくらいだった。全編を通じて語られるのは、彼が少年時代からジャクソン5で全米の人気者になり、ツアー移動の繰り返しで、子供らしく親や兄弟と遊んだ経験がなく、その満たされぬ渇望ゆえに、ネバーランドに子供の楽園を作ったことが、小児性愛者との誤解を受けたという解釈である。
   彼の葬儀で涙ながらに「パパを愛している」と叫んだ娘のパリスたちと、マイケルが自宅で子供たちの遊びを見守る未公開映像もでてきたが、物静かな優しい父親で、それ以外の変態ぶりなど全く感じられなかった。あの裁判は保守頑迷の検事に目をつけられたが最後、逃げられないぞ、金目当てで、でっち上げ母子の偽証の積み重ねでも罪に落とされかねないぞ、という恐ろしさを窺わせた。
   ひばりも完璧主義者だったが、マイケルも極限まで完璧を求めてリハーサルを繰り返す。全く惜しい人材を亡くしたものである。人は、失って初めて偉大な宝を認識する。後悔しても始まらないのに。

(黄蘭)

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