少女漫画キャラの主役…建設談合にあんなのいない! 

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「鉄の骨 第1回」(NHK)2010年7月3日21時~

   「ハゲタカ」や「チェイス」の社会派ドラマで当てたNHKが、調子に乗って企業ものでまた勝負だ。今回は建設業界の談合がテーマらしい。建設現場で生きがいを見つけていた入社3年目の富島平太(小池徹平)が、通称、談合課と呼ばれる土木部営業一課に異動になるところからドラマが始まる。
   筆者は見始めてすぐ力が抜けてしまった。なぜなら、小池はまるで幼稚園の年長さんと見紛う童顔小柄な甘ちゃんタレント。彼の演じる目にお星様キラキラの少女マンガのような青年が、建設業界など志望するかい?と疑問が湧いたからである。ミスキャストだ!
   脇で、常務(陣内孝則)、課長(豊原功補)、社長(笹野高史)、顧問(中村敦夫)らのベテラン陣が重厚な演技を見せるので、ますます小池のチャチさが際立つ。民放の連ドラで、からかわれキャラなどで人気だからといって、NHKが小池に飛びつくのはいただけない。むしろ視聴者は、無名でも素質のある新人を抜擢して起用するぐらいの冒険を、この局にはしてもらいたいのである。
   怪文書で談合があるとばら撒かれたために、仕事を取る順番になっていた一谷組は焦り、他の企業に頭を下げて回るが、結局、入札の結果は他社に取られてしまう。2回目からを期待させる展開だが、脱コンクリートの世情の中で減ってしまった公共工事を、よってたかって奪い取ろうとする熾烈な闘争をどこまでリアルに描けるか。

(黄蘭)

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