2024年 4月 19日 (金)

協会最大のタニマチNHK「名古屋だけ」なら『同じ穴の…』

<大相撲の野球賭博問題報道>大相撲の賭博問題は、裏社会とどういうつながりになっているのかが大きな問題のひとつにもかかわらず、警察が捜査を始めるか始めないうちに、相撲協会は早々と力士や親方の処分を決定してしまった。名古屋場所を開催したいという一心でやったことははっきりしているが、これが裏目に出ることは間違いないと思う。

   多くの人が釈然としない思いで名古屋場所を見ることになって、お客の入りも少なくなるだろうし、華やかさのないすごくつまらない場所になることは目に見えている。

ごっちゃん体質がすべての原因

   相撲界の一番の問題は「ごっちゃん体質」だ。金銭感覚が完全にマヒしていて、普通の人は目をむくような大金が現金でやり取りされ、そのまま懐に入れる。それが当たり前になってしまっている彼らに対しては、金銭の授受には領収書が必要なんだという一般常識をたたき込まなければならない。

   買い物すればレシートが発行されるし、給料を受け取れば明細書が付く。銀行のカネの出し入れ、株の売買などもすべて記録を残すのが社会のルールなのに、相撲界はまったく無視してきた。

   部屋の経営権でもある年寄株からして、何億円ものカネで取り引きされながら、税金はまず払っていないだろう。なにはともあれ、このごっちゃん体質を改めて欲しい。

   そのためには相撲協会は何をやらなければならないか。ごっちゃん体質の中で上に上がってきた理事全員は辞職。経営がうまくいかない相撲部屋はタニマチを必死に探し、そこに裏社会に付け入られるスキを与えている。経営が苦しいのは部屋が多すぎるのが一因だから、51ある相撲部屋を減らす。不明朗なチケット販売の温床になりかねない茶屋制度もやめる。

   そして、ここしばらくは「国技」という言葉も使わない。「国技返上」である。公益法人認可の辞退も必要かもしれない。とにかく、いままでのやり方、制度を全部やめなければ膿を出し切るなんてできっこない。

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