ワクワクの宮藤官九郎ワールド 恋愛志向体質の刑事は笑える

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   <うぬぼれ刑事(TBS系金曜夜10時~>宮藤官九郎と長瀬智也の組み合わせ、とくれば、もうワクワク。あの名作「タイガー&ドラゴン」みたいな世界が展開されるのか? 「どん兵衛師匠」だった西田敏行も父親役で出てるし―。

   いきなり、坂東三津五郎が出てきたので「なんだ、なんだ」と思ったら、恋愛指南DVDの画面で心理学者だった。それをかじりついて真剣に見ているのが、われらが主人公・うぬぼれ刑事(長瀬智也)で、あだ名だけで本名が出てこないのが新機軸といえば、新機軸だ。父親も息子を「うぬぼれ」と呼んでいる。

「ねるとん」パロディ 犯人逮捕のたびに失恋

   異常に嫉妬深かった婚約者・里恵(中島美嘉)に振られて以来、恋愛志向体質になってしまったうぬぼれ刑事。第1回では、改札口で3秒見つめ合った恵理子(加藤あい)にビビビッときたら、これが殺人事件とからみ、結局、彼女が犯人という設定である。

   しかし、好きになった女性が犯人でも、悩むなんてことは全然ないのがこの男。白のスーツでビシッと決め、埠頭に呼び出して2枚の紙を突きつける。左手に婚姻届、右手に逮捕状。

「結婚して下さい。さもなければ逮捕します」

   じりじりと後ずさりする恵理子。ついに「ごめんなさい」と逮捕状の方をつかむ。ここは昔なつかしい「ねるとん紅鯨団」のパロディか。

   だが、まだめげないうぬぼれは、指輪と手錠で迫る。

「さあ、どっち」

   必死で突き出すうぬぼれの目に入ったのは、差し出された両手首。

   「くくくっ」と泣きながら手錠をかけているところに、「うぬぼれ、お手柄だな」と駆けつける同僚たち。このシーンには笑った。

   毎回、うぬぼれが惚れ込む女性が登場し、それが犯人で、うぬぼれは事件を解決すると同時に失恋するという趣向かしら。

   たまり場のバーに集まる「うぬぼれフォー(長瀬智也が入ってファイブになる)」の生田斗真、要潤、矢作兼、坂東三津五郎の恋愛をめぐる会話シーンがクドカン・ワールドだが、まだぎこちない。練れてくるのを待ちたい。

   すぐアッチの世界に飛んでしまうファイブに、冷静なツッコミを入れるバーテン(少路勇介)がなかなかいい。奇優(と勝手に名付けました)・荒川良々と長瀬くんのコンビぶりにも期待しようっと。

カモノ・ハシ

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