2024年 4月 25日 (木)

番組の寿命の方が心配…何度も聞いた話見た情報

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<寿命をのばすワザ百科(日本テレビ系金曜7時~)>まず、番組タイトルからして違和感がありますね。寿命をのばす……というけど、今の日本でみんなそんなにひたすら長生きしたいと願っているとは思えないのだけどなあ。

   生きにくい時代にどう付き合えばいいのか、そんな世の中をどう変えればいいのか、右往左往しているときに無邪気に長生きしましょうというだけの番組でいいのかな。もっと考えなければならないこと、真っ正面から取り組まなければならない健康・医療問題があるような気がしますよ。

みんなそんなに長生きしたいのかな

   番組は単なる健康バラエティーです。番組オリジナルの「スーパー人間ドック」というのがあって、不摂生自慢のタレントがこの検査を受けると、「このままだとあと何年で死んじゃいますよ」なんておどされて、スタジオは「エーッ!」、宣告されたタレントは大げさに焦って見せて、「そうならないためにはここに気をつけましょう」という健康情報になっていくわけです。

   そろそろこの種の健康番組はよろしいんじゃないですか。どんな新しい病気や病人を登場させたところで新鮮味はないし、しょせんはバラエティーだから健康情報そのものにいまひとつ信頼性がないと視聴者にも足元を見てしまっている。病気をネタに大げさに驚いたり、笑ったり、からかったりは、本当にその病気で苦しんでいる人はひどく傷つきますよ。

   番組の進行も実にわかりにくい。春風亭小朝をメーン司会に今田耕司がサブ、チュートリアルがアシストという布陣でなのだけれど、VTR構成とナレーションがほとんどで、小朝も今田も登場人物や医者の紹介をほとんどしてくれない。だから、見ている方はなぜこの人が出てきたのかよくわからないまま番組は進んでしまうんです。かと思うと、ひたすら食べるシーンばかりが流れて、バラエティーとしても盛り上がらない。早い話が、作り手が何をやればいいのかはっきり分かっていないということなんでしょう。

   まあ、一応は手の込んだ作りと工夫はあるのですが、精一杯評価して「当落線上の番組」といったところ。見飽きた内容だけに「まだやるのかい?」とひと言いいたくなりますね。

      番組の 寿命をのばす 要はなく

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