2024年 4月 24日 (水)

白鵬の涙で終わりでは困る…これから『本気度』試される相撲協会

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   野球賭博から始まって、場所中もいろいろあった名古屋場所が終わった。横綱白鵬は史上初の3場所連続の全勝優勝で、連勝記録も47に伸ばした。敢闘賞の豊真將と阿覧、技能賞の鶴竜、やるヤツはどんなときでもやる。

   不祥事をどうするか、から始まった場所だから、天皇賜杯などの表彰一切を辞退、NHKの中継もなし、懸賞も激減、場所中の客席はガラガラ、茶屋や売店の売り上げもがた落ち、といいところなし。しかし、千秋楽は満員御礼が出た。

   白鵬は「うれしいですけど、こういう場所で残念でした。この国の横綱として、力士の代表として、賜杯だけはいただきたかった」と正直に話した。受けたのは表彰状と優勝旗だけ。故郷へのテレビ中継もなかった。

   場所前の騒動で、個人トレーナーが賭博の仲介をしていたことがわかり解約。腰の痛みは自分で治すしかなかったらしい。危ない相撲も2番ほどあったが、横綱の意地だろう、しのぎ切った。

   場所が始まってからも、松ケ根部屋、境川部屋などと暴力団関係との関わりがいわれ、協会再生を目指す独立委員会も動き出した。しかし、ファンの目はじわじわと土俵に戻って来たといってよさそうだ。

「暴力団と絶縁」に山ほどの難問

   相撲ジャーナリストの杉山邦博は、「客入りは10万人弱だったが、むしろよく入ったと思う。千秋楽には『来てよかった』『また来たいねぇ』という声をたくさん聞いた。

   白鵬の涙を見て、ジーンときた。日本人以上だなと。豊真將も魁皇も素晴らしかった」とべたぼめだ。が、「これからが大変だ」と心配する。

   肝心の暴力団対策は、独立委員会が排除宣言、罰則つきの禁止などを決めたという。だが、地方巡業に関わる問題が重くのしかかる。

   司会のみのもんた「何十年というつながりが断ち切れるのか」

   杉山「過去のことを言っても不毛ですから、これからです。反社会的勢力との絶縁を求める時代ですよ。罰則が有名無実になってはいけない」

   末吉竹二郎(国際金融アナリスト)「われわれは土俵だけでなく、協会のあり方をみている。それがだめなら土俵がこわれてしまう。(罰則は)原則、永久追放ですよ」

   みの「義理の、しがらみのと、わかった上で見ていかないといけない」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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