9月始まりの手帳が売れてるって…だれが買ってんだろ

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   手帳を見てイラっとした。なんと私の手帳は7月末日までしかないことに気がついたのだ。8月のスケジュールは携帯電話のカレンダーメモ機能に打ち込んではあるが、手帳に改めて書き写しておこうと開いてみたら、このざまだ。えっ、8月の予定がまったく書き込めない手帳ってどういうことさ! とブリブリ怒りながら、溶けそうな街の中、大手文房具店へと急ぐ。

   この時期に手帳を買う人なんているんだろうか、年末でも年度末でもないのに。手帳を売っているかすらわからない。バカみたいに、4月始まりの手帳を買わなくてはいけないんだろうなと覚悟して店に行ってみた。

購入理由は「秋から心機一転したい」

   すると…、おぉぉ、店に入ってすぐのところに大きな手帳コーナーがあるではないか! ちょっと驚き。でも、どれもこれもが9月始まりの手帳。すでに『Back to the School』キャンペーンセールが始まっているのかと思ったが、どうやらそれは勘違い。隣では『Let's Enjoy Summer』とデカデカと書かれた団扇なんかが売られている。

   日本でアメリカンな生活スタイルを送っている人がそんなに多いのかと疑問に思い、後で調べてみたら、数年前から9月始まり手帳の売れ行きが好調らしい。大手生活雑貨店では4年前から専用コーナーを設けているとのこと。07年には読売新聞で記事にもなっており、当時、1日50冊が売れていると書かれてある。

   売れている理由は、「秋から心機一転したいから」。購入者の大半が20代の若者で、ノート感覚で使っている手帳が汚れると、彼らは使い始めの時期にこだわらず新調するんだそうだ。

   また、9月入学の大学が日本でも増えている…とかなんとからしいのだが、心機一転する予定もないワタシが欲しいのは、今すぐに使える手帳。がしかし、これがなかない。

イタリア有名ものは18か月使えてお値段一緒

   少し気持ちが揺らいだのはセール中の2009年12月始まりの手帳。そんな半年以上もムダになるよなもんいまさら買えるか~~~いっ!と暑さも手伝って私のイライラモードは上昇。

   と沸点に近づいたところで見つけたのが、なんと7月始まりの手帳。最近、大型書店でも販売されている、Mから始まるイタリアの手帳ブランドのアレである。手づくりで値段が高く、持っていると『違いがわかるオシャレなこだわりの人』に思われるあの手帳。これが7月始まりバージョンの手帳を販売していたのだ。手に取ってみると、これまで使っていた手帳に比べずいぶんと書きこみにくく、スケジュールが見にくい。でもいちばん手っ取り早く使える。まあ、これだけ長年愛されている商品だし、なにか価値があるのだろう。騙された気分で買ってみた。

   ちなみに、7月始まり手帳も調べてみると、06年の日経流通新聞に女性たちの気分転換のニーズに応えて登場し、人気を集めているとの記事を発見した。

   そうまでして気分転換したいのか。そして手帳ごときで気分転換はできるのか…甚だ疑問を抱き、かつ時代性を感じた。時代と言えば、7月始まりは18か月分使えて12か月分と同じ価格なんだそうだ。これは時代のニーズに合っている。ニンマリニンマリ。

モジョっこ

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