2018年 7月 21日 (土)

吉高の表現力 林の純朴さがいい…ひと味違う難病もの

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「美丘~君がいた日々~ 第4回」(日本テレビ)2010年7月31日21時~

   筆者は難病もののドラマにはマイナスのハンディをつけると嘗て書いた。何故なら、最初から素材に寄りかかっているからである。従って、相当に人間を細やかに描かなければ、どれほど涙を呼ぼうと評価点は高く付けられない。当「美丘」も脳の病気で余命いくばくもない美丘(吉高由里子)の命尽きるまでを描く物語である。
   麻理という恋人がいた大学生の太一(林遣都)が、同学の美丘に惹かれ始め、やがて、彼女の難病を知り、美丘の親たちからは付き合いを断られて悩む毎日が綴られる。特に母親(真矢みき)は娘の体調を心配する余り「2度と付き合ってくれるな」と宣言する。父親(寺脇康文)も同じで、親としてはそう考えるだろうと思う。
   原作(石田衣良)を筆者は読んでいないが、只の筋書きだけ追った難病ものとは一味違い、病を抱えた本人のガラス細工のように壊れやすく、揺れ動く心の襞が割に説得力ある筆致で描かれている(脚本・梅田みか)。吉高は若手女優の中では表現力も豊かで、以前、阿部寛主演の連ドラ「白い春」の中で、へらへらした今時の風来坊のような女の子を演じて、筆者は感心した記憶があった。認められてこのドラマでは、主演という出世ぶりである。
   相手役の林遣都は、すれたカッコいいジャニーズ系とは違う、純朴で優しい若者として好感を持たれるだろうが、いささか現実離れしていなくもない。医者(谷原章介)は余りにも類型的すぎだ。

(黄蘭)

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