2024年 4月 25日 (木)

【感涙戦評】常葉橘、甲子園経験者5人も相手投手を崩せず

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8/8 第1試合▽1回戦▽北大津 11-4 常葉橘
北|120 110 303|11
常|000 000 040|4

    北大津の攻守は的確で、しかもリズム感があった。打席に立った全員が安打して18長短打の11点。先発投手の岡本は8回まで24アウトのうち19個を内野ゴロに討ち とった。

    引くな、迷うな、戸惑うな、がチームのテーマだという。これが積極果敢なプレーを生んでいた。1回、先頭の北林が左二塁打すると1死から山口が初球を狙って 三塁線を破る先制二塁打。2回には下位打線が3連打を連ねて2点。5回に小谷の今大会1号本塁打が出て5-0と主導権を握った。

観察眼の鋭さで相手投手の配球、球種を見抜く

    リードを背に岡本が持ち味を出す。右腕から上手、下手と投げ方を変えて低目を突き、強打の常葉橘に狙い球を絞らせない。元内野手らしい投法だが柔らかいヒジ を上手く使った功投だ。内野ゴロが多かったのはこのためだろう。カウントを稼ぐ球と勝負球のメリハリがついていた。8回、疲れたのか4点を許したところでマウ ンドを降りた。

    感心するのは観察眼の鋭さだ。ベンチでバッターサークルで相手投手の配球、球種を見抜いている。これが思い切りのいい打撃を生んでいた。

    昨年の甲子園経験者が5人もいた常葉橘はもっとじっくり攻めて欲しかった。好球必打はいいが岡本のペースを乱す工夫はなかったものか。8回、牛場の左本塁打な どで4点を返したが、9回にまた突き放された大差の敗戦は意外だった。

岡田 忠


岡田 忠(おかだ・ちゅう)プロフィール
スポーツジャーナリスト。1936年広島県生まれ。立命館大学卒。朝日新聞社東京本社編集委員を96年に退職して現職。高校・大学では野球部に所属し投手をつとめ る。高校野球のテレビ解説経験も豊富。

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