【感涙戦評】エース欠く初出場砺波工、強豪報徳と互角の戦い

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8/10 第1試合▽1回戦▽砺波工 2-3 報徳学園
砺|000 020 000|2
報|000 111 00X|3

    報徳学園はさすがに試合運びが上手い。原動力は脚力だ。4回に1点を先取したが5回にすぐ逆転された。本領を発揮したのはその裏だ。1番の八代が平凡な二ゴロ、これを足の速さで安打に変えた。谷は一飛に倒れたが中島が中前にはじき返して1点。6回には2死一塁で長谷場が三ゴロ、ここでも脚力で安打にした。すかさず八代が左前に打つ。小技を得点につなげる上手さをみせた。

砺波工投手中山は本来遊撃手

    丁寧に低めへ集める砺波工の中山は成す術がなかったろう。本来は遊撃手だ。ところが、主戦の健名が右ヒジを痛めて調整が遅れたため、4カ月前から投手に転向した。強打の報徳学園打線を3失点で抑えたのはよく踏ん張ったといえるだろう。

    初陣の砺波工は前半戦は優位に試合を運んだ。1、2回に三塁へ走者を進める。4回にも1死一、三塁とした。ここで松島がスクイズを試みたが三塁走者のスタートが遅れて逃した。セーフティースクイズだったかも知れないが惜しい逸機だった。

    それでも5回に反撃、2死一、二塁で安念が低めのスライダーを巧みに打って二塁左を破る2点打、一度は逆転した。9回には斎藤の二塁打を足場に2死満塁と大西を追い詰めたが、再三の好機にあと一本が出なかった。しかし、春、夏通じて初めての甲子園出場とは思えない粘りは強豪校の報徳学園に見劣りしなかった。

岡田 忠


岡田 忠(おかだ・ちゅう)プロフィール
スポーツジャーナリスト。1936年広島県生まれ。立命館大学卒。朝日新聞社東京本社編集委員を96年に退職して現職。高校・大学では野球部に所属し投手をつとめる。高校野球のテレビ解説経験も豊富。

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