犯人が冷酷で憎々しいほど最後の「スカッ!」が気持ちいい

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JOKER 許されざる捜査官(フジテレビ系火曜午後9時)>「お前に明日はこない」という決めゼリフは、素直というか平凡すぎるというか……。しかし、扱う事件の冷酷さにはやりきれない思いがする。

   怯える子供の様子を楽しみながら改造銃で撃ち殺す若者、老人ホームで火災を起こして入居者を殺し、生命保険金を受け取る経営者、結婚をエサに女から金をむしり取って殺し、その罪を女の元カレにきせる高校教師、一人を殺すため無差別殺人を行い、心神喪失を装って無罪になる高校生などなど。

悪党どもは殺されているわけではないらしい

   主役の伊達警部補を演じるのは堺雅人。下がり眉の情けなそうな顔の裏に何か不気味なものを秘めているような、つかみ所がない感じの役者だ。それをうまく生かし、ボーッとした表の顔と、容赦なく悪人を制裁する裏の顔を演じている。

   ただ、表の顔で怒ったのを見たことがないから「仏の伊達さん」と呼ばれている、というのは決めゼリフ同様、あまりにもありきたりな感じがする。今どき「仏のナントカさん」なんて言わないでしょ。

   裏の伊達に制裁される犯人は行方不明となるのだが、どうも殺されるのではないらしい。バーのマスター・三上(大杉漣)によって、埠頭からどこかに連れ去られる。回を重ねるうちにだんだん明らかになるみたいだけど、孤島かどこかに閉じ込められて、死ぬより辛い一生を過ごすらしい。悪人がどんな目にあうのか、早く知りたいよー。

   このドラマで重要なのは、犯人がどんな目にあっても仕方がないと思われるくらい凶悪で狡猾で、一点の同情の余地もないことである。見ているこっちが心置きなく溜飲を下げられるようにね。だから、犯人役の徹底した憎々しさによって支えられているとも言える。

   今のところ、犯人を演じた細田よしひこ、鈴木浩介、黄川田将也、窪田正孝は十分に憎々しい。心神喪失を装う役の窪田正孝は、異常さを出すためずっと白目をむいていたが、目の筋肉が吊らなかったかしら。ご苦労様でした。

                             

カモノ・ハシ

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