【感涙戦評】投手起用の「奇策」が裏目に 京都外大西

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8/13 第1試合▽2回戦▽京都外大西 3-5 新潟明訓
京|000 020 010|3
新|111 002 00X|5

    京都外大西は佐藤の先発が裏目に出た。試合度胸があり球威もある佐藤だが、京都大会では投板がない。その不安が立ち上がりから出た。

    新潟明訓は1回から佐藤に襲いかかる。先頭山本が投手への内野安打で出る。送りバントに失敗したが町屋が二盗を決める。佐藤の立ち上りのもたつきを見透かしたように、田村が中越えに先制二塁打した。新潟明訓は2回にも池田の中犠飛で加点。3回には先頭の町屋が中前打して二盗、1死から柄沢が一、二塁間を破った。

    ここで京都外大西は佐藤を諦め中村に代えた。佐藤は新潟明訓打線の上手い打撃にやられたといえる。新潟明訓はファーストストライクから積極的に打って出て、それも中堅から右方向を狙っていた。佐藤が苦しんだのもこの辺りにある。序盤が大切と読んでいた京都外大西の上羽監督もそこまでは計算になかっただろう。

普段通りに戦った新潟明訓

    京都外大西は5回に反撃。下村の右前打から死球、敵失と金瀬戸の左前適時打で2点を返した。しかし、6回、神田健、町屋の2本の二塁打などで2点を奪われてまた3点差を付けられた。8回、柴田の左中間三塁打と西下の二ゴロで追いすがったが、序盤の失点が最後まで重くのしかかった。

    京都外大西の投手起用を奇策とまでは言わないが、甲子園の大舞台では日頃やっていないことは通用しないとうことだろう。

    その点、新潟明訓の佐藤監督の采配は素直だった。右狙いも日頃の練習の成果だ。6回、池田の投球がすっぽ抜け、直接バックネットに当たると、疲れから握力がなくなったと見て、1死走者なしの場面で躊躇なく神田健につないだ。ぬかりなくなく、普段通りに戦った新潟明訓の快勝だった。

岡田 忠


岡田 忠(おかだ・ちゅう)プロフィール
スポーツジャーナリスト。1936年広島県生まれ。立命館大学卒。朝日新聞社東京本社編集委員を96年に退職して現職。高校・大学では野球部に所属し投手をつとめる。高校野球のテレビ解説経験も豊富。

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