【感涙戦評】前評判の高かったエース対決は予想外の大差 成田―八戸工大一

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8/13 第4試合▽2回戦▽成田 10-2 八戸工大一
成|015 103 000|10
八|000 020 000|2

    大差がついた。予想外の結果である。ともに好投手を擁していたから、早々と勝負の行方がはっきりするとは思いもしなかった。20年ぶりに代表となった成田は鋭い打撃でチャンスをことごとくものにした。そして先制点がいかに有利な展開を生むかをみせてくれた一戦でもあった。

    成田は2回表2死から安打、死球の後、9番中川が中前にタイムリー。その裏のピンチをしのぐと、3回に一挙5点を加え主導権を握った。その攻撃は岡の三塁打を足場に3四死球と勝田、安随(あんずい)の長短打で打ち崩したもので、好球必打が光った。2点を失った直後の6回には3安打を集中して3点を奪い、突き放した。戦いを有利に進めると、このような余裕のある攻撃ができる。

八戸工大一、序盤の逸機が大敗の原因

    八戸工大一は1回のチャンスを逃したのが痛い。先頭下畑が右前安打。1死後、3番打者の2球目に二盗失敗。ヒットエンドランを仕掛けて打者が空振りしたためなのだが、先制点を性急に求めすぎた感があった。この後、打者の佐々木周は死球で出塁したものの、4番が内野ゴロに倒れて無得点。そして2回には1死から中村が二塁打しながら次打者はバントを飛球にして失敗など、序盤のちぐはぐな攻撃による逸機が劣勢、大敗につながった。

    成田の中川と八戸工大一の中山、評判の高かった両エースがともに2ケタ安打を浴びた。それなのに一方的な展開。試合運びの違いが原因なのだが、先行と逸機は天と地ほどの差がある。

菅谷 齊


菅谷 齊(すがや・ひとし)プロフィール
1943年、東京生まれ。法政大学卒。法政二高硬式野球部時代に甲子園で夏春連覇(1960,61年)を経験。共同通信社ではプロ、アマ野球、大リーグを主に担当。84年のロサンゼルス五輪特派員。プロ野球記者クラブ、野球殿堂入り選考の代表幹事を務める。野球技術書など著書多数。現在、日本記者クラブ会員(会報委員会委員)。

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