【感涙戦評】正攻法の成田に軍配 関東一はエース温存が裏目

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8/18 第1試合▽準々決勝▽成田 6-3 関東一
成|301 000 110|6
関|000 010 020|3

    ともに前日に続く連戦である。注目された先発投手は、成田がエース中川を連投のマウンドに送ったのに対し、関東一はエース白井をベンチに温存、控えの井出だった。前日の試合での両投手の投球数は、中川116、白井176。この60球の差が両校の投手起用に表れたといえる。準々決勝という大会の胸突き八丁に差し掛かった試合でエース対決を避けた結果は、やはり正攻法で臨んだ成田に軍配が上がった。

    成田は1回表、1死から岡がしぶとく中前に落とした。続く金子死球、近藤四球で満塁とし、高橋の一ゴロの間に先取点を挙げた。さらに走者2人を置いて6番木村が中堅に三塁打を放ち加点。いきなり3点を先行した。井出の立ち上がりをたたいて、さらに3回にも2四死球と安打で満塁とし、ここで救援登板した白井から7番勝田が中犠飛して加点、試合の主導権を握った。

4番打者の働きに差が出た

    いきなり苦戦を強いられた関東一は5回に1点を返したが、頼みの白井が終盤に入って2点を奪われ、さらに苦境に陥った。8回に本間の二塁打など3長短打を集めて2点を入れ、最終回に望みをつないだ。その9回に斉藤の二塁打で抵抗したが、中川の気力の投球の前に屈した。

    攻撃面をみると、4番打者の差が影響した。成田の近藤は四球、送りバントでチャンスを広げ、タイムリーも放った。これに対し関東一の宮下は得点機に2度三振。終わってみれば、初回の3点が明暗を分けたことになる。先発投手の失敗は前日の仙台育英と同じパターンだった。おそらく関東一の白井は忸怩(じくじ)たる思いに違いない。

菅谷 齊


菅谷 齊(すがや・ひとし)プロフィール
1943年、東京生まれ。法政大学卒。法政二高硬式野球部時代に甲子園で夏春連覇(1960,61年)を経験。共同通信社ではプロ、アマ野球、大リーグを主に担当。84年のロサンゼルス五輪特派員。プロ野球記者クラブ、野球殿堂入り選考の代表幹事を務める。野球技術書など著書多数。現在、日本記者クラブ会員(会報委員会委員)。

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