プレデターより怖い人間の「生き残るための裏切り・見殺し」

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(C)2010 TWENTIETH CENTURY FOX
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<プレデターズ>傭兵、兵士、医師、囚人、ヤクザ…。肩書きも国籍もバラバラな男女8人がある惑星に集められた。そこは地球外生命体『プレデター』たちが住む惑星で、やがて集められた人間たちはプレデターの狩猟ゲームの標的にされていることに気づく。はたして彼らは無事生き残れることができるのだろうか―。

「標的」にされるブラジル美女、日本ヤクザ

   80年代後半に、現カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー主演で大ヒットしたサバイバル・アクションのリメイク。エイリアンと並んで、映画史に残るこのブサイクな地球外生命体は、オリジナルと比べると知能も発達し、武器の装備や身体的な面でパワーアップしていて、意外な一面も垣間見られる。

   地球ではなくプレデターの住み処である惑星が舞台のため、登場するプレデターは数知れず、彼らは『狩猟犬』も使って狩りをする。

   集められた男女8人は何とかこの惑星からの脱出を試みようとするが、「みんな一緒にこの惑星から帰還するんだ!」 なんていう優しさはなく、倒れた仲間は放っておき、ときには囮として利用さえする。生き残るためにエグい本性を見せる人間の心情がリアルで、プレデターとの戦いよりも、むしろ人間同士のやり取りの方が見ていてハラハラしてしまう。

   8人の中でリーダーシップを取り、誰よりもシビアになる主人公を、オスカー俳優のエイドリアン・ブロディが演じる。メンバーの中で紅一点の女性スナイパーにはブラジル出身の美女、アリシー・ブラガ。気弱そうな医師にトファー・グレイス。プレデターと一騎討ちで戦いを挑む日本人のヤクザには、松っちゃんそっくりな日系アメリカ人のルイ・オザワ。その他、「レジェンド・オブ・メキシコ」にも出演していた悪人面の(失礼!)ダニー・トレホや、ローレンス・フィッシュバーンまで、新旧さまざまなクセのある役者陣が暴れ回る。

   人柄まんま役にハマっている俳優もいるが、エイドリアン・ブロディのように、この手の映画とは縁の無さそうな人物がキャスティングされている。オスカー俳優の新境地開拓となるかも知れない。

   製作を請け負ったのは、作品に愛情をたっぷり注ぐマニアックな映画人、ロバート・ロドリゲス。「プレデター」の中で自身が『見てみたい』と思ったアイデアを詰め込んで作り上げている。それでも基本的な設定はきちんと1作目を踏襲し、シュワちゃんに対してのオマージュを捧げているシーンもあるので、オリジナルのファンだという方でも楽しめる。

巴麻衣

   おススメ度☆☆☆

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