2024年 4月 19日 (金)

他の乗客が視界に入らない高速バス「究極の個室座席」

   安くて便利だが、座席が狭い、腰が痛くなる、疲れるーーといわていた高速バスのイメージが変わるらしい。「体が痛くない」「寝心地が良かった」と利用した人たちは言う。ただ、料金はちょっと高い。

東京・大阪平日9800円と料金高め

   「究極のバス」を作ったのは、ピンクの車体で知られるウイラートラベル。外観は変わらないが、秘密は座席にあった。「コクーン(繭)」と名付けたように、座席が一つひとつ独立していて、乗客同士も隔離された感じで座る。立って見渡しても、乗客の姿は見えない。

   レポートの高木千晴は「宇宙船みたい」と言う。まさにSF的だ。座席が進行方向に向かって斜めに配置されているため、足を伸ばして座れる。

   「私は身長164センチですが、まだまだ余裕があります」

   脱いだクツを置くスペースもあり、鏡も付いている。正面には液晶画面があって、映画やゲームも楽しめる。

   製造コストは普通座席の4倍、開発に3年かかったという。すべて利用客の声からの発案で、これまでにも寝顔を見られない蛇腹式の覆い、女性専用の花柄のシート、カーテンの仕切り、大きなトイレを作ってきた。

   7月から運行を開始した「コクーン」は、東京・大阪平日で9800円と、最安料金の3倍だが、お盆休みは満席だったそうだ。

   高木が1人でカメラを持って大阪まで乗り込むことになった。ゲームをしたり、飲み物を飲んだり、あくびをしたり、映画を見たりする高木が映っている。8時間後、大阪に到着して「疲れてないです。顔疲れてないですよね」とカメラの向かって話す

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中