他の乗客が視界に入らない高速バス「究極の個室座席」
安くて便利だが、座席が狭い、腰が痛くなる、疲れるーーといわていた高速バスのイメージが変わるらしい。「体が痛くない」「寝心地が良かった」と利用した人たちは言う。ただ、料金はちょっと高い。
東京・大阪平日9800円と料金高め
「究極のバス」を作ったのは、ピンクの車体で知られるウイラートラベル。外観は変わらないが、秘密は座席にあった。「コクーン(繭)」と名付けたように、座席が一つひとつ独立していて、乗客同士も隔離された感じで座る。立って見渡しても、乗客の姿は見えない。
レポートの高木千晴は「宇宙船みたい」と言う。まさにSF的だ。座席が進行方向に向かって斜めに配置されているため、足を伸ばして座れる。
「私は身長164センチですが、まだまだ余裕があります」
脱いだクツを置くスペースもあり、鏡も付いている。正面には液晶画面があって、映画やゲームも楽しめる。
製造コストは普通座席の4倍、開発に3年かかったという。すべて利用客の声からの発案で、これまでにも寝顔を見られない蛇腹式の覆い、女性専用の花柄のシート、カーテンの仕切り、大きなトイレを作ってきた。
7月から運行を開始した「コクーン」は、東京・大阪平日で9800円と、最安料金の3倍だが、お盆休みは満席だったそうだ。
高木が1人でカメラを持って大阪まで乗り込むことになった。ゲームをしたり、飲み物を飲んだり、あくびをしたり、映画を見たりする高木が映っている。8時間後、大阪に到着して「疲れてないです。顔疲れてないですよね」とカメラの向かって話す
トイレが設置されていない秘密
テレビ朝日の前に本物のバスが到着。「まだ、3台しかないんですよ」と高木が乗り込んだら、スタジオの面々がみんなすでに乗り込んでいた。
赤江珠緒キャスター「家にいるみたい」
タレントの東ちづるはDVDに夢中。コメンテーターの鳥越俊太郎は「安眠できる。どうしてもっと早く考えなかったのかな」
漫画家のやくみつる「個室感覚ですね。向かい側の視線がない。ただ、ちょっと足が……」
たしかに、やくではちょっとはみ出す感じだ。
ゲームをしている小木逸平アナに、「ひとつ欠けているものがあるんですが、わかりますか」と高木。
小木「やくさんと気づいた。トイレがない」
ハイ正解。手を挙げると、パーキングエリアに止まってくれるのだそうだ。
赤江が「他の人が何をしてるか全くわからない」
高木「それが特徴です」
東「海外旅行にもいけそうな」(笑い)
鳥越「九州まで行ってみたいね」
お年寄りには無理では? 大阪まででも8時間ですよ。