【感涙戦評】投打の微妙な差が明暗 報徳、新潟明訓下し4強へ

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8/19 第2試合▽準々決勝▽報徳学園 2-1 新潟明訓
報|001 000 010|2
新|000 000 010|1

    「甲子園の申し子」といわれたPL学園のエース桑田を思い出させる報徳学園の先発投手、1年生の田村だった。いわゆる本格派。グーンと伸びるストレートと大きく曲がり落ちるカーブで次々とアウトを重ねていった。とりわけ中盤は見事だった。4回1死2塁のピンチに、間藤を速球で見逃し三振、伊藤をカーブで空振り三振。5回には好打者の1番山本を力の投球で2ゴロ併殺打に仕留めた。1回に2四死球を与え、リリーフがブルペンに向かうなど立ち上がりは不安定だったが、すぐ立ち直ったところに非凡さがうかがえた。2番手投手としては上出来の内容で終盤まで投げ、エースにつないだ。

似たチーム同士の対戦、投手リレーと3番打者が分かれ目に

    報徳学園は3回に先取点を挙げた。2死2、3塁から3番中島が中前タイムリー。その後は追加点を取るのに苦労した。2点目は8回。八代の安打と送りバントで1死2塁。ここで新潟明訓はエース池田を退け2番手の神田健を救援に送ってきた。この好機に再び中島が適時打を放った。

    必死に追いかける新潟明訓は8回になってようやく田村をとらえた。1死2塁から3番田村が三遊間を破り1点。続く柄沢も左前に安打した。しかし、ここで田村をリリーフしたエース大西に後続が打ち取られた。

    両校はよく似たチームで、見どころは投手リレーにあった。ともに8回のピンチに交代が行われたが、報徳学園が抑えたのに対し、新潟明訓はタイムリーを浴びた。2番手からエースに継投した報徳学園とエースから2番手につないだ新潟明訓の違いが出たともいえる。また攻撃面では得点機の3番打者の打撃に差が出た。報徳学園の中島が2度ともタイムリーを打ち、新潟明訓の田村は三振と適時打。投打の微妙な差が僅差の勝負を分けた。準々決勝にふさわしい攻防だった。

菅谷 齊


菅谷 齊(すがや・ひとし)プロフィール
1943年、東京生まれ。法政大学卒。法政二高硬式野球部時代に甲子園で夏春連覇(1960,61年)を経験。共同通信社ではプロ、アマ野球、大リーグを主に担当。84年のロサンゼルス五輪特派員。プロ野球記者クラブ、野球殿堂入り選考の代表幹事を務める。野球技術書など著書多数。現在、日本記者クラブ会員(会報委員会委員)。

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