2018年 7月 21日 (土)

家族葬で本当にいいのか…よくできたドラマと真面目なトーク

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<もしも明日……(NHK金曜午後10時~)>「もしも明日、自分の身に予想していなかったことが降りかかったら」というのが番組のコンセプトで、「親の介護」や「夫の失業」「子どものイジメ」など身近で切実な問題を取り上げて、その対処の仕方を考えようという真面目な内容です。13日の放送はお盆ということで、「家族の葬式をあげることになったら」というテーマでした。

故人の遺志はどうだったんだろう

   番組は前半を実話をもとにしたドラマ、後半はそのドラマを踏まえて体験者や専門家、俳優らが話し合うという構成になっていて、この日は夫を「家族葬」で送ったドラマのモデルの主婦、葬儀の専門家、中尾彬、東ちづるが参加していました。

   ドラマはかなり本格的に作ってあって、いわゆる再現ドラマとは違います。これだけでもちゃんと見られるレベルに仕上がっています。この日は、夫が死んで、奥さんが親類縁者、友人知人にも知らせず、葬儀社にも頼まず、家族だけで送ろうと決めてその一部始終が描かれました。「花輪の数で生きているときの評価を見せるんだよ」という親戚、団地の階段を家族でえっちらおっちら棺を下ろすと、知らせたわけではないのに夫の友人が20人ぐらい待っていて、奥さんが感動したり、お別れの会をあらためてやったりということが、仁科亜季子を奥さん役に作られていました。

   そして、後半では多くの葬儀が、どんな葬式にするか、だれに連絡を取ればいいのか、費用は?といったことがバタバタと押し寄せ(これを「3日戦争」というそうですね)、結局は葬儀業者にいわれるままに進んで、あとから故人の遺志はどうだったんだろうと気になって後悔が残る実態が報告されます。

   それならば「家族だけで」というのがここらあたりから出てくるようなのですが、何か私は納得できませんでした。よくわからないんですけど、お葬式っていうのは残された人が安心したり、気持ちを整理するためのセレモニーだと思うんですよ。死んだ人のためにやるんじゃなくて、残された人がこれからどう生きてくのかのメッセージがお葬式じゃないですかね。

   でも、その一方で死んだ人がどう生きたかを見せるのもお葬式でしょう。そう考えると、家族葬も残った側の一種のメッセージなのですが、ドラマでは故人の遺志ということでなく、夫の死後に奥さんが決めてしまう。これって、社会的にはちょっとわがままな感じがしますけどね。

   残された人にとってのセレモニーなのですから、そこには自ずと演出とか、めりはりということが求められるのじゃないでしょうか。

      葬式は  遺族の生き方  示すもの

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