藤山直美お笑いパワー不発 大阪の臭い薄く消化不良

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<夏子と天才詐欺師たち(テレビ朝日系8月14日午後9時~)>藤山直美主演、大石静脚本のスペシャル2時間ドラマというので、こりゃぁ大人が見るには面白いドラマになりそうだと期待しました。たしかに、よくできてはいたのですが、藤山直美を生かし切れていないというか、脚本が藤山に遠慮しすぎというか、ごちそうが並んでいるのに消化不良という感じでした。

七変化も衣装替えるだけじゃ物足りない

   まず、導入部分が長くてかったるい。銀行支店長のインチキ融資話にダマされて丸裸になった町工場の娘(藤山直美)が、岸部一徳や鈴木京香らプロの詐欺グループと知り合って、支店長やその周囲にいる政治家、大手メーカーに復讐するというお話ですから、相手に罠を仕掛け、まんまとハメて様ないことにするのが見せ場。そんなスリリングな場面を早く見たいと期待するのですが、なかなかそこにいかない。

   町工場の娘が詐欺グループと知り合って、スッピンの素人からだんだんプロになって、編集者や修道女などに変装する「七変化」も見せどころなのですが、なんだか衣装が替わっただけという印象しかもてませんでした。その七変化に付き合ってたらかったるくなってしまったんです。

   大阪っぽさが薄かったのも不満でした。大阪・朝日放送の制作で、撮影も関西、話は金がらみなのですから、もっとコテコテでよかったんじゃないでしょうか。岸部や京香も大阪の空気感が希薄でしたね。近ごろの朝日放送はドラマをスマートに作りすぎてないですかね。「やっぱり大阪だ」というテーストがあっていいような気がします。

   大阪っぽくないから、藤山の笑いパワーを正面から取り上げていない。逃げネタ、小手先ネタでごまかしてしまうから、せっかく藤山を使いながら十分に魅力を生かし切れていない。舞台の藤山はあんなもんじゃありませんからね。舞台の藤山をストレートに押し出してもよかったんです。キャスト、スタッフは揃っているのですから、続編とかパート2というのもありじゃないでしょうか。期待したいですよ。

         脚本に  振り回されて  力出ず

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