初代ローズ、三浦洸一、アダモ…「思い出」色あせる老人虐待

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「第42回・思い出のメロディー」(NHK)2,010年8月21日19時30分~

   不気味なものを見た。長年、夏の紅白として、現役ではあまり出演機会が無くなった歌手たちが、顔をひきつらせて席取り合戦を繰り広げる「思い出のメロディー」に、ゾンビ(失礼)のような歌手が出てきたのである。高齢でも現役バリバリの二葉百合子は、声もよく出るし、引退を表明した潔さで矍鑠としていたが、「この人、まだ生きていたのか」というような昔の歌手が数名登場した。
   酷かったのが初代コロムビア・ローズと三浦洸一。2人とも声が出ない。出ない声で無理に歌おうとするので、ローズは音程が下がる。三浦は昔、甘いよく伸びる声の名歌手であったが、ルックスを含めて、もう老醜を晒しまくりである。確か80代であろう。はっきり言って老人虐待だ。人気のゲゲゲを歌った熊倉一雄は、歌ともいえない歌なのでボロは出さなかったけれど。
   フランスではさっぱり売れていないアダモもゾンビ組の1人。「雪が降る」や「サン・トワ・マミー」を日本語で歌い特別扱いであったが、もう全然声が通らない。シャンソンは語りだといっても程度問題である。「学生時代」のペギー葉山は、「わたし、現役バリバリよ」と本人は認識しているのに、すっかり懐メロ歌手扱いで、1曲しか歌わせてもらえず(森進一や布施明らは2曲)、不満が体中から漂っていた。最後の勢揃いでまん真ん中に立っていたのはせめてもの抵抗だったのか。芸人とは哀しいものである。

(黄蘭)

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