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発見!「アラフォーとアラサ―」しゃべり方もこんなに違う

   職業や世代によって喋り方に違いがある。おばあちゃんの話し方が美しい日本語で、若い女性達が男言葉で乱雑な話し方をするというような指摘は以前からあったが、ここまで世代を隔てていなくても、違いは存在するのではないかということを最近感じている。アラサーとアラフォーでずいぶん話し方が違うということだ。

「う~ん」連発のバブルミイラ語

   顕著なのが現在38、39歳から41、42歳ぐらいの女性。この年齢の女性には、ある特徴的な話し方をする人が多い。

「これってぇ~、実は××とかなんですよぉ。そうですよねぇ~。う~ん」

   とにかく彼女達は語尾を伸ばし、さらに上げてしゃべる。すべてがまったりとからみつくような喋り方。そして、この世代しか使わないのではないかと思う「う~ん」。これは会話の中で自分の発言に対しての確認であったり、相手に相槌を求めるものだったりする。なぜかこれを彼女達は乱用している。

「××ってことなのよ、う~ん」
「そうそう、そうなのね、う~ん」

といった具合だ。

   私はこの世代の言葉を「バブルミイラ語」と命名してみた。彼女達の多くが、バブルを1~2年は味わった経験を持っている。でも、時すでに遅し。先人たちが切り開いていった華やかな女子大生ライフやお立ち台などに憧れ、やっと自分たちも高校を卒業して経験できると思った矢先に、バブルは破裂してしまった。憧れたが一瞬で終わったバブルの残り香を未だ持ち続けているため、バブルのミイラになってしまったような女性たち。

   そのため、40代になってもネイルに怠りはなく、美容に関しても異常なほどの執念を持っているように思える。あくまでも女のコらしく、かわいくしている自分が好きなようだ。

「マジっすか」の就職氷河時代語

   かたやアラサー。

「マジっすか。それかなりキビシイっすね」
「全然大丈夫。オッケ~」

   この世代に女性らしい言葉を使う人は、その前の世代に比べると少ない。ヒドイ男言葉とは言わないが、性別を意識させない喋り方である。これを私は「就職氷河時代語」と呼びたい。

   彼女達は超就職氷河期を体験した受難の世代。なんとしてでも就職せねば!と、こうなったら男も女も関係ないと必死になった女性もいれば、先行き不透明な将来を憂い、海外へ「自分探しの旅」といわれた放浪旅行に走った女性もいる。どちらにしても、当時の彼女達に女性性は必要なかったわけである。その影響が話し言葉にも表れているのではないだろうか。

   この2世代の流れを見た20代女性は、「バブルミイラ語」を使う率と「就職氷河時代語」を使う率がキッパリと別れているように思う。あまりにも女性らしさがないアラサー世代を見てゲンナリ。あれじゃカッコワルイと思った女性たちが「バブルミイラ語」へとなった。

   その一方で、アラサーの「コギャル文化」を継承し、さらに発展させたギャルたちは「就職氷河時代語」をよりキャラ立たせた独自の言葉を生みだしている。

   これはその時代のアイドルにも当てはまるように思える。アラサーが20代だった頃の初期モー娘。には、まだサバサバした女の子の印象が強く、楽曲も性別問わず共感を生むようなものが多かった。しかし、いまのAKB48ブームは、完全に少女性を前面に押し立てた売りだし方。すぐに会いに行けるカワイイ女の子が、ニコニコキャーキャー言ってもてはやされる時代だ。

   ところが、そこに韓国女性アイドルが殴り込みをかけてきた。彼女達はしなやかで美しく、そして強い女性の印象で売りこみをかける。K-POP女性アイドルファンは女子高生が多いと聞く。また世代交代がジワジワとやってきているのかもしれない。

モジョっこ