6年半ぶりの為替介入 心配は息切れと欧米の知らん顔

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   「無策」と責められ続けていた政府が為替介入に踏み切った。「放置できない」と菅首相は言ったが、民主党代表選で菅が勝ったとたんに1ドル82円台にまで円高が進んだのが、手痛かったのは確かだ。

   きのう(2010年9月15日)朝、首相は野田財務相と20分間協議し、午前10時半、財務相が日銀に介入を指示した。10時50分から野田が会見して介入を公表した。これ自体が異例のことだが、財務相はさらに「引き続き必要な措置をとる」と述べた。世界市場へのけん制だ。投入額は1兆円を超えたとみられる。

   為替相場たちまち85円台に戻し、むろん経済界は歓迎一方で、「今後ともその方向で」などのコメントが続いた。

海外は「円高歓迎」だから…

   米欧が知らん顔の中で、日本単独の介入ではあまり効果が期待できないことは端からわかっている。きのうまで「何とかしろ」と言っていた専門家が、今度は「いたちごっこになる」などと批判してみせる。

それぞれの国の都合

   ここでテレビ朝日のニューヨーク支局長・名村晃一が登場。「本当のサプライズじゃない。やらないといけない土俵際まできていたから」という。

   アメリカ政府・議会の反応は「介入は機能しない」「非常に戸惑っている。市場をゆがめる」。ユーロ圏も「一方的な行動は不適切」などという反応だった。アメリカにしろヨーロッパにしろ、円高の方がいいのだから、まあ身勝手なものだ。

   赤江珠緒キャスター「それぞれの国の都合ですよね」

   名村の解説では、各国協調の介入はたしかに効果があり、95年に79円になったときはこれだった。しかし、03~04年の日本単独介入では、35兆円も円を売ったにもかかわらず、効果はいまひとつだったという。

   鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「今回は日本は円高を望んでいないよという強いメッセージを送ったわけだ。ただ、今後どうなるか」

   名村「今回は効果があったが、これがどこまで続けられるか」

   もともと為替介入は、金をどぶに捨てるようなワザでもあるのだから、それが国民の利益になるのかどうかに、もっと神経質であっていい。菅内閣の不慣れはあるとしても、プロである日銀の影が薄いのが気にかかる。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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