コメディでなしシリアスでなし…中年ヒガシ生かせぬTBSのあがき

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「GM・踊れドクター 最終回」(TBS)2010年9月19日21時~

   第1回からずっと見たが、中途半端なコメディともシリアスともつかない出来で、面白くなかった。血液ドロドロの手術場面のない医療ドラマを目指すという志は理解できても、ヒガシが主演するので、元アイドル志望で挫折して医者になったという設定は突飛、総合診療医として天才的な診断を下すというのも都合が良過ぎである。
   また、英仁大学附属病院という名づけ方もセコイ。何故なら、「医は仁術」から取ったのかもしれないが、ドラマもバラエティも低迷するTBSの中にあって、久しぶりに大当たりした「JIN~仁」の仁にあやかったのではないかと勘繰りたくなるからだ。ホント、何をやっても自信なさそうな近頃のTBSの哀れ。しっかりしろ。
   総合診療医・後藤英雄(東山紀之)は元アイドル志望なのでいつも考えながら踊っている。研修医の小向桃子(多部未華子)は綽名付けが趣味。5浪してやっと医者になった循環器内科医・氷室慎太郎(椎名桔平)は踊りが出来ない。つまり、何とかコミカルな筋立てにしようと苦心惨憺しているスタッフのあがきが見えてしまう内容である。
   そのくせ、病院内の描き方は権力的な院長と、他者に病院を売り飛ばそうとする腹黒い事務長(八嶋智人)という毎度おなじみ手垢のついた設定である。作り手の創造力不足、想像力不足、伝統の日曜劇場の枠が泣く。中年ヒガシはまだ十分にカッコいいのだから、もっとちゃんとした脚本のドラマに主演させてみたいものだ。

(黄蘭)

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