波乱人生楽しそうに語る「お登紀さん」あらためて感服

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<プレミアム8「いつも歌があった 加藤登紀子 男と女の旅路」(NHK・BShi9月16日20時>久しぶりに格調高い、重厚感のあるドキュメンタリーを見たなあという満足感がありましたよ。加藤登紀子さんに中身があるからこその見応えなのですが、彼女が持っている死生観の深さが感動的で、1時間半という放送もまったく長く感じさせませんでした。

もはや隠すとか逃げるとかはない

   そうですね、お登紀さんが「赤い風船」でレコード大賞新人賞を取ったころですから、1960年代半ばあたりですかね、そのころからのお付き合いですから長いですよ。当時、フジテレビに「演芸ランデブー」という番組があって、月の家圓鏡(橘家圓蔵)と一緒にあのお登紀さんがお笑い番組の進行をやっていて、その番組のADが私でした。ADですからメークのしかた、目張りの入れ方なども2人で研究したものです。

   また、ご両親が東京・新宿で「スンガリー」というロシア料理店を経営していて、私はそこの常連客だったりしました。そんなこんながありましたから、歌手生活45周年というNHK・BShiの番組は実に感慨深かったですね。

   内容はお登紀さんのインタビューに、昔のステージ映像、旦那さんが反体制学生運動のリーダーでしたから、東大・安田講堂のバリケード封鎖の映像などをはさみながら、子どものころの話から東大生時代、恋愛・獄中結婚、旦那の出獄と離婚の危機、死別など、波乱に富んだこれまでの人生を実に楽しそうに語ってくれました。見ているこっちは、そのいちいちに共感してました。

   ひとつ気になったのはインタビュアーの渡邉あゆみアナウンサー。生真面目な性格なんでしょうね、「そんなとこまで聞かなくてもいいだろうに」というぶしつけな質問をするんです。でも、お登紀さんはさすがですよ。何を聞かれても堂々としたものでした。なにしろ、彼女にはもはや隠すとか逃げるとかはないんですから。すべてが自分だと受け入れているんでしょうね。

   夫婦についても、いろいろな形があるわけですけど、そのなかでも彼女の結婚ってすごいなと、女房と見ていた私なんかは思うんですけど、彼女はそれがあったからいまを生きているんですと言う。そういうふてぶてしいところも、お登紀さんの魅力なんでしょうね。

      黒の舟歌のまんまだね と女房言い

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