2024年 4月 25日 (木)

金ジョンウン後継決定「世襲じゃないとあの国は崩壊」(元専属料理人)

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   北朝鮮の後継者が決まった。金正日総書記の三男、ジョンウン氏がきのう(2010年9月28日)「大将」の称号を与えられたのに続いて、労働党代表者会と党中央委総会で中央委員と中央軍事委員会副委員長に選出された。

   名前が公式に伝えられたのもこれが初めてというのに、軍事委のナンバーツーだという。20代後半というだけで、写真も少年時代のものしか明らかになっていない。ジョンウンと接したことがある唯一の日本人、藤本健二氏が「スパモニ」で実像を語った。

コクヨのノートで漢字練習

   藤本氏は1982年に寿司職人として北朝鮮にスカウトされた。88年からは金正日の専属料理人として過ごし、ジョンウンの少年時代を知っているという。藤本氏が金ジョンウンに初めて会ったのは90年、 ジョンウンは7歳だったが、手を差しのべたらにらみつけられ、すぐには握手しなかったという。

「お兄さん(正哲氏)はすぐ握手したのに、性格は全く違いますね。正反対というか。お目通り(??)してしばらく後、官邸の庭で凧揚げをしていたがうまく揚がらず、私がアシをつけてやったら揚がった。これで少し心を開いてくれたんではないか」

   赤江珠緒キャスター「金総書記は3人の息子のなかで、ジョンウン氏をいちばんかわいがっていたんですか」

「そういうことはなかった。ただ、遊び方が違った。ジョンウン氏はつねに中心になっている。お兄さんは後ろをついていく」

   一般の子どもたちとは接触せず、招待所に家庭教師が来て午前中は勉強をしていた。日本語はできないが、コクヨのノートで漢字の練習をしてるのを見たことがあるという。

   バスケットが好きで、試合が終わると正哲はチームに「ご苦労さん」で終わりだが、ジョンウンは反省会で「あそこがどうだった」などと叱りつけた。「年上の子どもたちをですよ。それを総書記は見ていますからね」(藤本)

向こう5年間は金正日体制

   落合恵子(作家)「国民をどう見ているのか」

   藤本「17歳のとき、列車の中で5時間2人で話したことがある。人民のことを考えていた。留学が影響していると思う」と話した。

   森永卓郎(経済アナリスト)「国内の状況は知らないのではないか」

   藤本「衛星テレビで見られます。外国からの放送が」

   鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「金正日時代と変わるのか」

   藤本「5年間は変わらないと思う。そのあと意見が通るようになる。開いた国になると思う」

   赤江「後継からはずれた兄弟はどうなるんですか」

   藤本「粛正する意味がありません。長男の正男氏ははじめからはずれていた。次男の正哲氏は反逆する人じゃない。だから、国外に出す必要もない。むしろジョンウン氏をサポートすると思う」

   小木逸平アナ「歌がありますね」

   藤本「9歳の誕生日に作られた歌です。それが最近になって表に出た」

   赤江「国民は世襲を受け入れていんでしょうか」

   藤本「世襲にしないとあの国は崩壊する。集団指導体制になるのがいちばん怖い」

   本格継承はあと5年ということだからか、28日の代表者会の映像は配信されなかった。金正日の身に何かあったのではないかとの観測も流れている。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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