東京地検元特捜部長も認めた「最近、行きすぎた取り調べ多い」

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   大阪地検幹部らが逮捕された証拠改ざんをめぐる事件。番組では、一種の拷問ともいえる密室での取り調べの実態に迫る一方、番組に生出演した元東京地検特捜部長の宗像紀夫弁護士が噴出している「特捜部解体論」に反論した。

   なんでもありと言われる特捜部の取り調べの実態はどんなものなのか。清掃工場を巡る談合疑惑で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、裁判で無罪となった大阪・枚方市の小堀隆恒元副市長(現・同市顧問)が苛酷な取り調べの一部始終を拘置所でノートに記録していた。

   それによると、担当検事から聞くに堪えない次のような言葉を浴びさられたという。

「本当にバカ野郎、クズ野郎、ゴミ野郎。2度と枚方に住めないようにしてやる。ウソをついているのはお前だけだ。一生、表を歩けないようにしてやる」

   こう怒鳴り、激怒した検事はイスを蹴りつけたという。

   小堀はこの時、腎臓がんで片方の腎臓を摘出、さらに前立腺肥大で手術を控えていた。病状を担当検事に告げても、連日8時間以上も苛酷な取り調べが続き、ついに排尿障害になってしまった。しかし、医務室で尿道にカテーテルを無理やりに突っ込まれたために膀胱と尿道に傷がつき、出血、血尿で下着が真っ赤になったという。

容疑者暴行で逮捕・有罪になった検事

   司会のみのもんたが「こうした部下はいましたか」と宗像紀夫・元特捜部長に聞くと、驚いたことに「いましたよ」と認めたうえ、ゼネコン汚職事件捜査の際に、担当検事が相手に暴行した事例を明かした。相手方弁護人からの連絡で東京高検が調査を行ったところ、仙台地検から応援に来ていたこの検事は逮捕され、裁判で有罪になったという。

特捜部解体論も出ている

   現在、弁護士の宗像は「特捜事件」の弁護人を依頼され、検察と対決しているが、「最近は調べが非常に厳しくて、行き過ぎた調べがあると感じている」と、古巣の過酷な取り調べに疑問を呈している。

   TBS解説室長の杉尾秀哉が「特捜部をどうするか判断が迫られていますが」と水を向けると、宗像は次のように答えた。

「解体論があちこちで出ていますが、『東京地検特捜部』は他の捜査機関にはできない、非常に難しい事件をやっていますから、これは必要なんですね。
   ただ、今のように自由に勝手気ままにできるような形はダメで、チェックポイントがいろいろある形をつくらないといけない」

   東京、大阪、名古屋の3地検にある特捜部のうち、東京地検特捜部としたところがミソだが、強引なストーリーを立てて拷問まがいの取り調べを行ってきた現特捜部の解体は避けられない。そのうえで新たな捜査機関をどうするか検討すべきだろう。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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