2024年 4月 18日 (木)

颯爽クルーズ、脳天気ディアス…肩の凝らないコメディー風アクション

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(c)2010 TWENTIETH CENTURY FOX
(c)2010 TWENTIETH CENTURY FOX

ナイト&デイ>自動車修理場で働き、平凡な生活を送っていたジューン(キャメロン・ディアス)は、妹の結婚式に出席するため、飛行機で実家があるボストンに向かおうとしていた。空港でハンサムな男・ロイ(トム・クルーズ)とぶつかり、2人は運命的な出会いを果たす。

   機内では席が近く、紳士的なロイに、ジューンは次第に惹かれ始めていた。しかしこの出会いが、ジューンの日常をガラリと変えることになる。

2大スターの軽妙な掛け合い

   ハリウッドのトップスター、トム・クルーズとキャメロン・ディアスとって、「バニラ・スカイ」以来の共演となるアクション・エンターテイメント。監督は「17歳のカルテ」や「3時10分、決断のとき」のジェームズ・マンゴールド。

   アメリカでは興行成績が散々な結果に終わり、主演2人のスター性もいよいよ限界かなんていわれているが、そんなことはない。むしろトムとキャメロンの特性を存分に生かした作品である。

   実の正体が敏腕スパイであるロイにトムが扮することで、やはり「ミッション・インポッシブル」のイーサン・ハントを思わせる。謎の組織に追われながらも、ヒロインが助けを必要とすれば颯爽と現れるナイト(騎士)であり、トムにはピッタリ。そんなロイに振り回されるジューンは、好奇心からロイのあとを追ってしまう脳天気な女性である。「チャーリーズ・エンジェル」のムリヤリ感が漂う役柄よりも、こっちの方がキャメロンには合っているようだ。

   かなりアップテンポな展開ではあるが、話は実にありきたりなので問題なし。むしろ場面の切り替わりをバッサバッサと省き、気づけばもう次の展開に突入しているという流れが、次第に心地よくなる。余計なことを除いて、コメディ風の2人の掛け合いを見ているだけで、この映画は面白い。

巴麻衣

おススメ度☆☆☆

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